リーグ・アン第3節のナントvsモナコが25日に行われ、3-3のドローに終わった。なお、モナコのFW南野拓実は先発フル出場した。
前節、南野の2ゴール1アシストの大活躍によってストラスブールを一蹴し、開幕連勝を飾ったモナコ。3連勝を狙うナントとのアウェイゲームでは、その南野が開幕3試合連続でスタメンに名を連ねた。
立ち上がりから積極的な動き出しで足元、スペースでボールを受けながら攻撃へ絡む姿勢を見せる南野。チームの入り自体は悪くなかったものの、開始5分にボックス内でのファウルから与えたPKをキッカーのモハメドに決められて先制を許す。
いきなり出ばなを挫かれると、以降も勢いづいたホームチームに苦戦。15分にはバンバの右CKをゴール前のカステレットに打点の高いヘディングで叩き込まれ、2点目まで奪われてしまう。
何とか前半の内に1点でも返したいアウェイチームは、ゴロビンを起点に幾つかボックス内で際どいシーンを作ると、絶好調の日本代表FWがこの試合でも魅せる。27分、波状攻撃からボックス左でシュートのこぼれに反応したカイオ・エンヒキが右足に持ち替えて浮き球のクロスを供給。ゴール前でしっかりとポジションを取っていた南野がゴール右隅へヘディングシュートを流し込んだ。
南野の2試合連続となる今季3点目で反撃の狼煙を上げたモナコは、ここから完全に試合の主導権を掌握。相手を押し込む時間帯を増やしながら、後ろに重心を置き始めた相手に対してサイドからのクロス、カマラやシンゴのミドルシュートでチャンスを窺う形となった。
1点ビハインドで試合を折り返したモナコは、後半も試合の入りに失敗してしまう。48分、右サイドをあっさりと崩されてグラウンダーの折り返しを入れられると、ファーでフリーのモハメドにこの試合2点目を決められた。
これで再び2点を追う形となった中、南野はより低い位置でボールを受けてリズムを作りつつ、強引な仕掛けからのクロスなどでチャンスに絡んでいく。すると、チームは58分にボックス左に侵入したカイオ・エンヒキのプルバックからフォファナのシュートのこぼれに反応したベン・イェデルが冷静に左足のシュートを流し込み、良い時間帯に1点を返す。
これで息を吹き返して攻勢を強める中で南野に続けて見せ場。まずは71分、フォファナのボックス手前での落としに反応すると、胸トラップから見事な左足ボレーシュートを枠に飛ばすが、これは惜しくもGKの好守に遭う。続く73分には高い位置でのボール奪取から左足でミドルシュートを狙うが、相手DFにディフレクトしたボールは左ポストを叩いた。
南野の2度のビッグチャンスはゴールにならずも、後半終盤にかけて良い形の攻撃が続くモナコ。85分には後ろを1枚削ってFWボアドゥを投入すると、この交代策が同点ゴールをもたらす。シンゴの浮き球パスに反応したゴール前のフォファナのヘディングシュートがクロスバーを叩くと、これに抜け目なく反応したボアドゥがファーストプレーで値千金のゴールを決め切った。
これで十分に逆転の時間が残されたが、試合終盤のザカリアの強烈なシュートが相手GKの好守に阻まれるなど、4点目を奪うことはできず。この結果、敵地でビハインドを追いついたものの、開幕からの連勝がストップした。