IT企業が上越市に拠点 DramaBaseが県と市に報告表敬 県庁

25日に県庁で行われた進出報告。DramaBaseの渡邉取締役(中央右)と笠鳥副知事(同左)、大山産業部長(右端)らが東京からの企業進出や働き方などについて意見を交わした

県と上越市が招致した、インタラクティブドラマを活用した企業のマーケティング、PR支援事業を行っているDramaBase(本社・東京都)がこのほど上越オフィスを開設した。25日、同社の渡邉一眞取締役(31、上越市高田出身)が県庁を表敬し、笠鳥公一副知事と同市の大山仁産業部長に進出を報告した。

同社は、渡邉氏が3年前に創業。映像だけでなく、選択肢やキーワード入力でストーリーが展開するインタラクティブドラマを手がけ、テレビや音楽、観光、出版各社とも仕事を行っている。

今年7月、上越市本町4に上越オフィスを開設。地元の専門学校出身者を雇用し、映像、システムの制作を行っている。今後も、クリエイターやデザイナーを増やしていく予定だという。

出身地の高田に制作拠点を構えて勤務し、妻と息子と共に直江津へ移住した渡邉氏。歴史や観光などさまざまなコンテンツの可能性や、自然が多く子育てしやすい環境、東京からのアクセスなどから、上越を高く評価。「地元に戻って恩返しがしたい。東京で起業し、こちらに戻ってきたいと思っている人も多いので、その先駆けになりたい」と語った。また、来月から公開予定の、上杉謙信と春日山城などを巡る映像コンテンツも紹介した。

笠鳥副知事は、若者が県外で就職することが多い現状を踏まえ、インタラクティブドラマでの県内企業PRを提案。「県内企業の魅力を、どう伝えていくか悩んでいる。今後、若者への魅力発信や、県内に根を下ろしてもらえるよう、意見をどんどん頂きたい」と願った。

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