リカルド、不運なクラッシュによる骨折で欠場「ピアストリを避けるため壁にぶつかるしかなかった」F1第14戦

 2023年F1オランダGPの金曜FP2で、スクーデリア・アルファタウリのダニエル・リカルドはクラッシュを喫したことで左手の中手骨を骨折、土曜以降を走らないことが決まった。代役はリザーブドライバーのリアム・ローソンが務める。

 セッション開始約10分のところで、ターン3でオスカー・ピアストリ(マクラーレン)がコースオフし、クラッシュ、マシンを止めた。ピアストリのマシンが見えないままコーナリングしたリカルドは、事故を回避することができず、ウォールに突っ込んでしまった。直後に手の痛みを訴えていたリカルドは、地元の病院でX線検査を受けた結果、左手の中手骨に損傷を負っていることが確認された。

2023年F1第14戦オランダGP ダニエル・リカルド(アルファタウリ)がクラッシュ
2023年F1第14戦オランダGP クラッシュ直後のダニエル・リカルド(アルファタウリ)
2023年F1第14戦オランダGP オスカー・ピアストリ(マクラーレン)とダニエル・リカルド(アルファタウリ)がそれぞれウォールに衝突

■ダニエル・リカルド(スクーデリア・アルファタウリ)
フリー走行1=13番手(1分12秒990/26周)/2=20番手(1分13秒096/7周)

 サマーブレイクを終えて、レースに戻るのをとても楽しみにしていた。今日はとてもうまくいっていた。FP2に向けていくつか変更を加え、ハードタイヤで数周を走り、良い感触を持っていたんだ。少しずつ積み重ね、改善しており、競争力を感じ、ポジティブに考えていた。でもその後、クラッシュが起きた。

 ターン3に入っていき、コーナリングを開始した後に、ピアストリが(クラッシュして止まっているのが)見えた。彼にヒットするか、ウォールにヒットするか、という状況だった。ウォールにぶつかった時、ステアリングホイールから手を離すだけの時間がなく、ステアリングに手に当たってしまった。

 本当についてないし、悔しく思う。できるだけ早く治したい。早く戻ってきたい気持ちは強いが、物事を正しく進めたいとも思っている。強く、競争力のある状態で復帰したいからね。

 チームの活躍を祈っている。またプランを変更することになり、申し訳ない。リアムにとっては挑戦するチャンスだ。彼とチームが素晴らしい週末を過ごせるよう、祈っているよ。

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