『ゆとりですが…』岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥“安藤サクラ無しでは食事にも行けない”微妙な関係を明かす

俳優の岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥らが出演する映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』の完成報告会見が8月23日に都内で行われ、同世代のトップ俳優である3人がお互いの印象や共通点を語った。

『ゆとりですがなにか』は2016年に日本テレビ系列で放送された連続ドラマで、世間から“ゆとり世代”とくくられた3人組が繰り広げる、笑いあり涙ありの痛快社会派コメディー作品だ。

今作はその劇場版で、ドラマと同じく脚本は宮藤官九郎、水田伸生監督がメガホンをとった。岡田将生は、夫婦仲はイマイチ、家業の酒屋も契約打ち切り寸前の坂間正和役、松坂桃李は、いまだに女性経験ゼロの小学校教師の山路一豊役、そして柳楽優弥は、事業に失敗し中国から帰ってきたフリーターの道上まりぶ役を演じている。

■ゆとりチームは家族

司会から“ゆとりチーム”はどんな存在ですか?と聞かれた岡田は「本当に何か家族みたいな感じで、会うと安心します」と回答。ほかのキャスト達と連絡を取り合っていたことや、さまざまな芝居ができるようにスタッフが準備をしてくれたことなど、ストイックに面白いもの、いいものを作ろうという感覚で皆が集まっている現場だったそうだ。

松坂は、7年前のドラマの衣装がそのまま残っていたことに感動したという。そういった万全な体制に感じる心強さや安心感を「お風呂につかっている感じの温かさ」と独特な表現で説明し「ちょっと間違えました(笑)」と笑いを誘っていた。

柳楽は、ドラマと同じチームスタッフやキャスト達がそれぞれの目的に向かってより成長して再会していることが本当に貴重だといい、「腹から相談し合えるありがたい関係」と語った。

■3人はライバル関係?

水田監督は岡田、松坂、柳楽について「どうみてもライバル関係。この世代でナンバーワンの3人。約7年ぶりに再会すると見事に成長していて圧が強くなっていて、この3人の共感力、順応性の高さ、あっという間に7年前に戻ってくれた」と振り返った。

この水田監督の“ライバル関係”という言葉を受けて、松坂は「意識してましたよ」とコメント。岡田は「僕は友達だと思っていて(笑)」と、肩透かしをくらわせつつ「でもライバルです。めちゃくちゃライバルだからね!ライバルなんだけど、でもやっぱり根底に友達がありまして、みなさんの作品を見てやっぱり刺激を受けて、刺激させられる俳優になりたいし、友人でありたいっていうのはもちろんあるので」と説明。松坂も「もう戦友みたいな感覚でもいるし、気になる2人ですね」と、仕事もプライベートでも気になる存在と話し、柳楽も「自分もそう思う」と同意。より成長した姿で再会した「刺激的な仲間」と語った。

■原因は「気遣い」3人だと何も決まらない

3人の共通点を聞かれると松坂は「良い言い方をすると、気づかい」と、含みのある表現で回答。食事に行く約束をしてもお互いに気を遣い過ぎて、日にちも決まらなければ、場所も決まらないという。岡田は「みんなは何を食べたいかな・・・まだ発言しない方がいいかな」と、探り合いのような状況になっていたことを明かしつつ、その場に安藤サクラがいれば「何が食べたいの?」「肉かな」「じゃあ焼肉」などと要望を取りまとめてくれると説明。気を遣いすぎる自分たちについて「そんな3人です(笑)」と自嘲気味に話し、笑いを誘っていた。

映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』
10月13日より全国東宝系にて公開
出演:岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥ほか
脚本:宮藤官九郎
監督:水田伸生

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