小品、大作…幻想的な44点 二紀佐賀支部展

二紀会佐賀支部員による絵画と彫刻44点が並ぶ会場=佐賀市の佐賀大美術館

 第46回二紀佐賀支部展が、佐賀市の佐賀大美術館で開かれている。支部員ら19人が絵画と彫刻の小品から大作まで44点を並べ、幻想的な展観を見せる。27日まで。

 同市で美術教室サガアートスタジオを運営する西村幸将さん(46)は連作「たまいれ」で、玉入れ競技に興じる園児らを描写した。目に飛び込んでくる赤と白が印象に残り「絵にない光源をイリュージョンのように再現したい」と語る。

 同市の福島邦子さん(62)は「Lotus」で、同市城内のシャボン玉公園に生息するハスを描いた。独創的な模様を散りばめた色彩豊かな画面をつくり「きれいなだけでは終わりたくない。見せ方、印象の与え方を考えている」と話す。

 8月の九州二紀展で最高賞に輝いた、中村良博さん(白石町)の「コンフィクト」も展示する。

 二紀会は1947年に創立された美術団体で、全国に37の支部がある。27日午前10時からは、同会委員で東京支部長の岡野彰夫さんが講演する。公開作品批評会は26日午後2時から。入場無料。(花木芙美)

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