<舞台裏を読む>札幌中心部の道有財産売却 隠れた難題

 札幌市中心部で道が信託銀行に管理運用を委託する道有地(中央区北1西7)と、そこに立つ賃貸ビル「プレスト1.7」の売却の是非が道政上の難題となっている。道は今月、銀行との契約期間を当初期限の今年10月末から1年間延長する方針を表明。昨年2月に売却方針を盛り込んだ報告書を道議会に提出したが、一等地を手放すことに慎重論が強い道議会与党の自民党会派などとの調整が難航し、再検討に追い込まれた。背景には自民会派内の対立も透けて見える。

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