10月に韓国チャーター便 茨城空港 ゴルフや観光地巡り

今春運航されたソウルと茨城空港を結ぶ連続チャーター便=3月25日、小美玉市与沢

茨城県は25日、茨城空港(小美玉市)と韓国・ソウル(仁川)を結ぶ連続チャーター便が10月10~27日に運航されると発表した。韓国の格安航空会社(LCC)ジンエアーが8往復する。同路線の運航は3月以来、今年2回目。県は運航を機に県内観光地の魅力をアピールし、インバウンド(訪日客)拡大と路線の定期便化につなげたい考えだ。

チャーター便は日、火、金曜の週3回運航。旅客機はいずれもB737-800(189席)。

日曜と金曜はソウルを午後1時55分に出発し、茨城空港に同4時到着。折り返し便は同5時に茨城空港を出発、ソウルに同7時50分に着く。火曜はソウル発が午前11時55分、茨城空港着が午後2時で、折り返し便は茨城発が同3時、ソウル着が同5時50分となる。

ソウル発の便には現地のツアー客が搭乗し、県北・県央地域のゴルフ場でプレーを楽しむほか、国営ひたち海浜公園(ひたちなか市)や袋田の滝(大子町)、大洗磯前神社(大洗町)などの観光地を巡る。

折り返し便は、韓国への旅行者向けに水戸市の旅行会社「タビットツアーズ」が航空券と宿泊付きのフリープランを提供。25日から販売を始めた。

県空港対策課によると、3~4月の運航時の平均搭乗率は、計6往復で約6割だった。ゴルフ目的の訪日客からは「コースに起伏があり面白い」「食がおいしい」などと好評だったという。これらを受け、県は再度のチャーター便の運航を打診していた。韓国の旅行会社は、円安による割安感などから運航を決めたとみられる。

伊藤正敏課長は「ひたち海浜公園のコキアの紅葉をはじめ、茨城の四季や景観の魅力を広めていく。アウトバウンドを含め、搭乗率の向上と空港利用者の増加に努め、路線の定期便化を目指す」と話した。

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