改造消防車「デコトラはしご車」乗ってみよう 27日、兵庫・三木でチャリティー催し 運転など有料で体験

「世界初」のデコトラはしご車=三木市別所町下石野

 消防車を改造した、世にも珍しい「デコトラはしご車」に体験乗車できるチャリティーイベントが27日、兵庫県三木市福井のかじやの里メッセみきである。時事問題にもの申すお笑い芸人「せやろがいおじさん」こと、榎森耕助さんのトークショーもあり、入場料などの収益金を台風6号で被害があった沖縄県に寄付する。(小西隆久)

 三木市別所町下石野の「片岡オート」が、デコトラはしご車を使った社会貢献に-と開催する。

 デコトラは「デコレーショントラック」の略称で、電飾やメッキのパーツなどで装飾したトラックを指す。同社は今年2月、中古車オークションで民間払い下げになっていた消防はしご車を購入。取締役の片岡憲彦さん(51)が「これでデコトラを作ったら世界初になる」と製作を始めた。

 タイヤ回りやはしごを電飾で彩り、デコトラ界では有名な部品会社「トピー実業」のメッキホイールを取り付けた。デコトラの大きな特徴の一つとされるV8サウンドを出すためにダブルマフラーに加工し、走行時は通常のエンジン音に切り替えられるようにした。ナンバープレートはもちろん「119」だ。

 4月に完成すると、たちまちうわさが広まり、全国各地で開かれるデコトラのイベントに引っ張りだこに。片岡さんがハンドルを握って現地に乗り込む。ただ「通常走行で震度4」というほど走行時の運転席の振動がすさまじく、ショックを吸収するエアー式シートも取り付けた。

 片岡さんは「オートマチック車なので誰でも運転できる。世界初のデコトラはしご車をぜひ見に来てほしい」と呼びかける。

 イベントは午前10時開始。せやろがいおじさんのトークショーは午後1時(高校、大学生500円、一般千円、中学生以下無料。正午受付)スタート。はしご車の運転体験(先着10組。1組4人までで5千円)と全長30メートルのはしご体験(先着10組。1組2人までで5千円)は、当日午前9時半から受け付ける。片岡オートTEL0794.83.4446

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