古川飛行士「ISSへ再び出張」 12年ぶり2回目、半年滞在

宇宙船クルードラゴン7号機への搭乗前に笑顔で手を振る古川聡飛行士=26日、米フロリダ州のケネディ宇宙センター(共同)

 【ケープカナベラル(米フロリダ州)共同】米航空宇宙局(NASA)と米スペースXは26日午前3時27分(日本時間同日午後4時27分)、日本の古川聡飛行士(59)ら4人が乗った宇宙船クルードラゴン7号機をフロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げた。NASAによると、計画通りの軌道に投入され、打ち上げは成功した。

 ロケットは夜空を炎でオレンジ色に染めながら上昇を開始、約10分後に先端に搭載した宇宙船を送り出した。古川さんは軌道投入後の船内から「日本の皆さん、国際宇宙ステーション(ISS)へ再び出張して、着実に仕事をしてきます」と意気込みを語った。約29時間かけて、27日にISSに到着する見込み。

 古川さんは2011年にロシアのソユーズ宇宙船で初飛行しており、12年ぶり2回目のISS滞在となる。今回は約半年間滞在し、月探査を見据え、水を再利用する宇宙航空研究開発機構(JAXA)の新技術実証などに取り組む。医師の経験を生かし、長期滞在が人体に与える影響を調べる研究の被験者にもなる。

古川聡飛行士らを乗せた宇宙船クルードラゴン7号機を搭載し、打ち上げられるファルコン9ロケット=26日(NASAテレビから)

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