紀伊水道で衝突のコンテナ船調査 運輸安全委、2人行方不明

衝突事故を起こしたリベリア船籍のコンテナ船を調べる調査官ら=26日午前、和歌山市

 和歌山県沖の紀伊水道で日本船籍の貨物船「いずみ丸」がリベリア船籍のコンテナ船と衝突、転覆し、2人が行方不明になった事故で、運輸安全委員会の調査官は26日、事故原因究明に向けた調査を本格化させた。コンテナ船の損傷状況を確認し、乗組員から事故の経緯を聞き取った。第5管区海上保安本部(神戸)の巡視船による行方不明者の捜索も続いた。

 コンテナ船は事故後、和歌山県の港に停泊している。調査官は大きく傷ついた船首部分を目視で確認し、カメラで撮影していた。27日も乗組員への聴取を続ける予定。

 5管によると、コンテナ船にはフィリピンとロシア国籍の男性18人が乗船し、大阪港から台湾に向かっていた。

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