【関東大震災100年】横浜の被害や震災の教訓伝え 生き抜いた思いにも迫る 横浜3博物館で同時企画展

八木彩霞が描いた横浜の大火の状況。「関東地方大震災画録」(横浜開港資料館保管)に収められている

 関東大震災から100年の節目に合わせた企画展が26日、横浜開港資料館、横浜みなと博物館、ニュースパーク(日本新聞博物館)の3館で同時に始まった。

 各施設の特徴を生かし、壊滅的な様相を呈した横浜の被害や震災の教訓を伝えるとともに、命を守った人々の思いや行動にも迫っている。

 横浜開港資料館(横浜市中区)では、横浜都市発展記念館(同)との合同特別展「大災害を生き抜いて─横浜市民の被災体験─」が開幕。国際貿易都市として栄えていた横浜が大火に襲われ、2万6623人が犠牲になった状況と、その後の復興の歩みについて、個人の日記やスケッチなどから振り返っている。

 小学校教師で画家だった八木熊次郎(彩霞)のスケッチには、人々が激しい揺れに見舞われ、火災が燃え広がる緊迫した場面が克明に描かれている。

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