貝殻島の灯台点灯9年ぶりか 北方領土、海保が確認

北海道根室市の納沙布岬沖に立つ歯舞群島の貝殻島灯台(中央)=2016年

 根室海上保安部(北海道根室市)は26日、ロシアが実効支配している北方領土・歯舞群島の貝殻島にある灯台が点灯しているのを確認したと明らかにした。根室市の納沙布岬から約3.7キロの沖合にあり、2014年11月4日に消灯して以来、点灯は約9年ぶりとみられる。

 海保によると、灯台はコンクリート製で、1937年に日本が設置した。パトロール中の巡視船が26日の日没後に点灯しているのを確認し、海保が関係省庁に連絡した。

 貝殻島灯台を巡っては、8月2日に最上部にロシア国旗のようなものが掲げられているのが確認され、24日には元々灰色だった灯台が白く塗られているのが見つかった。

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