約4年間の改修が完了した氷見市の氷見運動公園野球場の竣工式は26日、同球場で行われた。完成を祝して、プロ野球ソフトバンク球団会長・王貞治さんが祝電を寄せ、市民の待ちに待った球場の再始動に花を添えた。母親登美さんが市出身である縁から実現した。王さんへの感謝を込め、春のセンバツに出場した氷見高野球部員が記した返礼の寄せ書きも披露された。
祝電は篠田伸二副市長が知り合いを通じて依頼し、王さんが快く応じた。
竣工式で披露されたメッセージでは、王さんは2016年に行われた「世界少年野球富山大会」で改修前の同球場を訪れたことに触れ、「グラウンドで少年少女が野球に触れ合う元気な姿は今でも目に焼き付いています」と振り返った。
球場で新たなドラマや歴史が創られることに期待し「この野球場が氷見市の未来を創る場所として皆さんに愛されることを心より願っています」と結び、球場に集まった市民から拍手が起こった。
返礼の寄せ書きには氷見高野球部の引退した3年生と、現役部員の1、2年が尊敬の念をしたためた。王さんの親戚で、センバツに遊撃手で出場した西川晃成さん(3年)は努力家の王さんに刺激を受け、目標にしていたとし「野球で学んだことをこれからの人生に生かしていきます」と寄せた。
●青野、大澤選手始球式
記念セレモニーには3年生が登場し、林正之市長を打席に立たせて、センバツのエース青野拓海投手、大澤祥吾前主将のバッテリーが始球式を行った。竣工式では林市長があいさつし、堂故茂参院議員、積良岳市議会議長が祝辞を述べた。記念試合として氷見高と高岡工芸高が対戦した。