●加賀、まだ8月 昨年より6日早く
加賀市で26日、水稲の中生(なかて)品種「コシヒカリ」の収穫が昨年より6日早く始まった。記録的な猛暑で稲の成熟が進み、8月中の異例の刈り始めとなり、農家は厳しい暑さの中、水田にコンバインを走らせた。
●水の管理に苦労
加賀市庄町の農業寺本聡さん(63)は約0.7ヘクタールで刈り取りを進めた。寺本さんは「今年はとにかく成長が早い。もうしっかりと実っている」と話した。梅雨明け後、好天が続いたことから水の管理に苦労したが、例年通りの出来だという。
JA加賀は、生育状況から収穫適期を28日~9月4日と発表した。例年の適期は9月初めで、担当者は「ここまで早い刈り取りは前例がない」と話した。すでに出荷が始まっている早生(わせ)品種「ゆめみづほ」も加賀市内では昨年より5日早く11日から刈り始めた農家があった。
今後も気温の高い日が続くと予想されることから、JA加賀は、刈り遅れによって米粒にひびが入る胴割粒(どうわれりゅう)の発生を防ぐため、適切な時期の収穫を呼び掛けている。