【動画】真志喜中バンド、全国へ 県大会で高校生抑え頂点 仲良し12人、息合わせ猛練習 スニーカーエイジ大会

 【宜野湾】宜野湾市立真志喜中学校軽音学部が7月に沖縄市で開かれた高校生バンドコンテスト「スニーカーエイジ」の沖縄地区大会でグランプリとヤマハ賞に輝いた。12月26日に東京ドームシティーホールで開催される全国大会に出場する。全国大会に中学生バンドが出場するのは初。地区大会で中学生がグランプリになるのも15年ぶり。沖縄大会には22校がエントリーし、準グランプリだった西原高校も全国大会に出場する。

 スニーカーエイジは産経新聞社と三木楽器の主催。1979年から近畿地区で開催され、各地区大会に拡大し、2021年からは全国大会が開かれている。中学生も演奏経験向上のため、大会参加ができる。
真志喜中軽音学部は部員47人。地区大会はギター3人、ボーカル4人、キーボード3人など計12人で出演した。アンサンブルで息を合わせて演奏できるレベルの高さが評価された。
8年間外部コーチを務める池原康二さん(52)、吹奏学部出身の照屋孝介顧問(26)が指導に当たる。池原さんは「学年を織り交ぜたメンバーでいい意味の上下関係があり、皆で支え合い、補い合っている」と説明した。
部長で3年の又吉小夏さん(ボーカル、アコースティックギター)は「学年や性別を問わず仲がいいので演奏中に目を合わせたりして、息が合っている」と自信を見せた。ボーカルの岸本琉愛(るな)さん(2年)は「大きいホールで演奏するのが楽しみ」と喜んだ。1歳からドラムをし、25日のバスケットボールW杯のオープニングアトラクションにも出演した後蔵根奏太さん(3年)は「メンバー全員が頑張り屋ですごい練習してくる。息がどんどん合ってくるのが楽しい」と話した。
10月8日午後3時からは派遣の資金造成とフードドライブのチャリティーを兼ねたライブを真志喜中体育館で開催する。準グランプリの西原高校や真志喜中卒業生バンドも出演し、寄付や物販で資金造成する。 (島袋良太)

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