書き仕事とPC作業、最適な机の高さの差は何cm?テレワークでも使うダイニングテーブルの片付け術

ご自宅のダイニングテーブル、片付いていますか?

ダイニングは食事だけでなく、テレワークや勉強の場所にも使用され始め、気づけば色々なモノで散らかっていることも……。食事・家族団欒を楽しむためにも、ダイニング周りの収納を見直していきましょう。

(C)丹野雄二


写真を撮影し、現状を把握してみる

片付けを始める前に、ダイニングテーブル周辺を、撮影してみましょう。

日々の食事や作業で使っていると、目が慣れてしまい、モノの多さに違和感がなくなってしまうもの。写真に収めることで、「あれ、何でこんなところに、こんなモノが?」と、客観的な目線で気づくことができます。

ダイニングテーブルの上に、こういったものが乗っていた場合、要注意です!

書斎・仕事用デスクと同じく、ダイニングテーブルも、机の上は「ゼロ」を基本にするのをおすすめしています。特に、ダイニングテーブルで仕事や勉強をするという方は、「常時ダイニングテーブルの上に置いているモノ」を極力少なくし、食事や作業の都度、リセットすることを心がけましょう。

ダイニングテーブルの上「ゼロ」を目指すための、周辺収納

とはいえ、テーブル周りに収納スペースが十分にない中だと、常時何もない状態をキープするのは至難の技ですよね。ダイニングテーブルからすぐ手が届く場所に、モノの定位置を作るのが鉄則です。

(C)丹野雄二

テーブルでの使用頻度が高いモノから優先的に、手の届きやすい場所に定位置をもうけましょう。適切な棚がない方は、3段ボックスを置くのがおすすめです。せっかく棚があっても、手が届きやすい場所が、お酒のコレクションや写真立てなど、インテリア品で埋まっていては活用できません。稼働率の低いコレクション品は、キッチンの収納庫などに保管場所を変更しましょう。

例えばティッシュやウエットティッシュは、食事の時も、作業の時も、どちらも頻繁に使いますよね。頻度の高いものを、一番手のとどきやすい場所に配置します。調味料や茶葉、菓子など、頻繁に手にとるものは一まとめにしてカゴにまとめましょう。

同じカテゴリだからといって、使用頻度の低い調味料まで、テーブル周りに置くのは厳禁です。商品のカテゴリで括るのではなく、テーブル周りで使用する頻度に応じて、グループを分けましょう。

また、塩や醤油など、キッチンの料理用にも、ダイニングでの食事用にも両方使う調味料は、複数購入してそれぞれ置いておくほうが、散らかりの防止になります。キッチンでは大型のケースに入れて使い、ダイニングでは別の小瓶に入れておくなど、場所と用途により保管方法を変えるのがおすすめです。

ゴミが机の周りに散らばりがちな方は、ゴミ箱を、机から1・2歩で届く位置に設置するといいですね。

ダイニングテーブルで家族が作業する時の、片付け方のコツは?

夫婦でテレワークをする場合や、書斎がない場合、ダイニングテーブルで仕事をされるという方もいると思います。

ダイニングで仕事をする際に気をつけてほしいのが、机と椅子の高さです。自分の身長・座高に合っていない机・椅子で長時間作業を続けてしまうと、身体に負担がかかり、集中力が途切れてしまいます。

「机 高さ」で検索すると、シミュレーターが多く出てきます。自宅のテーブルの高さと椅子を、メジャーで測って確かめてみましょう。

書き仕事とPC作業では、最適な机の高さに差が約5cm、差が出ます。一般的なダイニングテーブルは70-72cm程度が標準的ですが、身長160cmの方がPC作業をする適切な高さは62cm。身長170cm以下の方にとって、ダイニングテーブルでのPC作業は「台が高すぎる」と感じるかもしれません。

本来PC作業は、専用のデスクを購入するのがいいですが、ダイニングテーブルで作業をしたい場合は、高さ調整のできるオフィスチェアを使い、足元に踏み台を置くなどしてみて下さい。お子様のリビング学習の際にも、踏み台は有効です。

社員の固定席が定められていない、フリーアドレス制のオフィスでは、仕事道具の保管用のロッカーや、社員宛の書類を割り振る郵便受けが設けられているかと思います。同じように家族でテレワークや勉強をする場合、個人の書類や道具が、テーブル周りに散乱しないよう、それぞれのロッカーを作るのがおすすめです。

3段ボックスに書類ケースやカゴを設置し、1段目:夫、2段目:妻、3段目:子どものように割り振れば、誰かの書類がテーブルにのっていた場合も、他の家族が片付けしやすいです。PCや書類の入るモバイルバックを収納用に使えば、家庭内の各所での仕事の際、持ち運びも片付けもスムーズです。

(C)丹野雄二


ダイニングテーブルがスッキリ片付くと、食事の楽しみも増し、家族団欒や、作業の効率化にもつながります。1日のうちで目に触れる時間が長い場所でもあるので、使ったモノを出しっ放しにしないよう、定位置づくり、ぜひやってみて下さいね!

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