生成AI活用し授業 オープンキャンパス 情報技術、身近に 茨城県立IT短大

生成AIのメリットやデメリットについて意見を出し合う参加者ら=水戸市下大野町

生成AIの活用する茨城県立産業技術短期大学校(県立IT短大、同県水戸市下大野町)のオープンキャンパスが26日開かれ、高校生や保護者ら約170人が参加、グループワークや授業を通して情報技術に関する理解を深めた。

オープンキャンパスは高校生に情報技術について興味を持ってもらうのが狙い。「生成AIとは何か」をテーマとする授業では、同校の佐藤秀昭技師(37)が「文章や画像をはじめ新しいコンテンツを作ることに重きを置いている」と述べ、自動化などを目的とした従来のAIとの違いを説明した。

参加者は4~5人のグループに分かれ、グループワークを実施。それぞれの自己紹介で気になった点を生成AIで調べ、利用するメリットやデメリットに加え、生成AIとの付き合い方について意見を出し合った。

グループの一つは「情報には間違ったものも多い」と指摘し、「信頼し過ぎず複数の検索エンジンを使って信用性を上げる」といった使い方を勧める意見も上がった。

同校によると、近年は県内企業でデジタル人材が不足している状況もあり、高校生にはより身近に情報技術を感じてもらいたいとしている。

高校2年、中島彰兵さん(17)は「初めて生成AIを利用したが、使う際の良い点と悪い点を実際に体験できてよかった」と話した。

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