別府市が週末の「ナイトバス」運行開始 タクシー不足対策、利用平均4.6人【大分県】

出発するナイトバスの第1便=25日午後10時半ごろ、別府市北浜
ナイトバスが出発する停留所近くのタクシー乗り場。待機車両がいない=25日午後10時半ごろ、別府市北浜のトキハ別府店前

 【別府】別府市が週末深夜のタクシー不足対策で緊急導入した「ナイトバス」が25日、運行を始めた。本年度末まで。大分合同新聞社が初日の乗客を数えたところ、出発式の関係者が乗った第1便(午後10時半発)を除く計6便の平均は4.6人だった。市は利用実績などを踏まえ、事業の有効性を見極める。

 毎週金・土曜日、トキハ別府店(北浜)前のバス停発の3路線に計7便を無料で走らせる。

 初日の乗客は翌日午前0時半発「鉄輪方面」などの7人が最も多く、25日午後11時15分発「亀川方面」などの3人が最少。酔客、アルバイト帰りの大学生らがいた。

 近くのタクシー乗り場は午後10時前に3台が待機していたが、同30分ごろは0台だった。

 市中心部で飲酒した後、午後11時47分発「扇山方面」行きバスに乗った男性会社員は「新型コロナウイルス禍が落ち着いてきて以降、タクシーがつかまらなくなった。飲食店からの予約も難しく、バスはありがたい」と話した。

© 有限会社大分合同新聞社