F1初日のローソン「初のインターミディエイトに驚き。次はドライで学習を積みたい」チームからは合格点/F1第14戦予選

 2023年F1オランダGPの土曜予選で、スクーデリア・アルファタウリのリアム・ローソンは20番手だった。金曜FP2でダニエル・リカルドがクラッシュにより骨折したため、急きょローソンが代役を務めることが決まり、FP3から走り始めた。

 ビークルパフォーマンス責任者のギヨーム・デゾトーは、ローソンの初日について、次のように語った。

2023年F1第14戦オランダGP リアム・ローソン(アルファタウリ)

「昨日の(リカルドの)クラッシュ以来、ハードな時間を過ごしてきた。しかしメカニックたちは素晴らしい仕事をして、リアムのためにマシンの準備を整えてくれた」

「FP3は困難なコンディションだったが、リアムはマシンをコース上にとどめ、少しずつペースを上げていくという、素晴らしい仕事をした。インターミディエイトタイヤでの走行は初めてだったので、特にこのコンディションは彼にとって難しいものだった」

「予選セッションもウエットでスタートした。リアムにとっては、マシンについて学習し、コンディションに適応するため、できるだけ多くの周回をこなすことが重要だった。彼は良い仕事をしたと思う。ミスをせずにマシンを壊さずに持ち帰ったのだ」

「彼はこれから大きく改善する余地があるのは間違いない。彼のレースを楽しみにしている。ドライコンディションでAT04を走らせる貴重な機会になればと考えている」

2023年F1第14戦オランダGP リアム・ローソン(アルファタウリ)

■リアム・ローソン(スクーデリア・アルファタウリ)
FP3 18番手(1分26秒343:インターミディエイトタイヤ/26周)
予選 20番手(Q1=20番手1分23秒420:インターミディエイトタイヤ)

2023年F1第14戦オランダGP リアム・ローソン(アルファタウリ)

 まず最初に言いたいのは、ダニエルがこんなことになって残念だということだ。遭遇したくない状況だし、特に彼のようにいい人にこんなことが起こるのは見たくない。早く回復することを願っている。

 ドライバーとしては、F1レースに出場する機会が訪れたら、それを絶対に逃がしはしない。このチャンスが与えられたことにとても興奮している。3歳のころから望んでいたことなので、感慨深いよ。

 今日はとても忙しい一日で、コンディションはすごくトリッキーだった。FP3で初めてインターミディエイトタイヤで走った。予想と異なっていたが、タイヤの挙動について学び、うまくやることができたと感じている。

 予選では、快適に走ることができて、かなり前進したと感じていた。でも雨が再び降り出した時、グリップが低下するかと思ったら、グリップがとても高いまま保たれていたので、驚いた。自分はすべてのことを最大限に活用することはできなかったと思う。快適に乗ることはできたけれど、こういったコンディションでは、走りながらコースを学ぶことは難しい。

 身体的には、今は問題ない。ウエットコンディションだったから、ドライの場合ほど身体的な負担が大きくなかった。決勝ではもっときつくなるだろう。ここはトリッキーなトラックで、バンピーな場所もいくつかあり、自信を持った状態で走る必要がある。すぐにそうなることは簡単ではない。

 明日ドライなら、新しいことをたくさん学べるだろう。まだこのマシンを完全にドライのコンディションで走らせたことがないし、ドライタイヤでのロングランも行っていない。頑張って、できるだけたくさんのことを学ぶつもりだよ。

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