“芸術の秋”は東京・上野へ行こう!オペラの魅力を世界に発信する「Tokyo Opera Days」を初開催

公益財団法人東京二期会は、文化庁が統括する文化資源コンテンツ創成事業「日本博2.0」へ参画することが決定。2023年度から3年間、各年秋にて東京文化会館でオペラ公演を中心に、オペラに関連するさまざまなイベントを実施。本年は10月9日〜15日の7日間、東京文化会館にて「秋は上野でオペラ!」を合言葉に、「Tokyo Opera Days」を初開催。名作『ドン・カルロ』の公演、マリア・カラス展、宮本亞門による講演会など、オペラにまつわるさまざまな企画が目白押し。

今回、初の開催となる「 Tokyo Opera Days 」のメインは、シュトゥットガルト州立歌劇場との提携によるヴェルディの名作オペラ『ドン・カルロ』公演。現在、欧州でもっとも注目を集めている指揮者レオナルド・シーニと、若くしてウィーン・フォルクスオーパーの芸術監督を務める演出家ロッテ・デ・ベアの初タッグが日本で実現。世界最先端、最高峰のプロダクションを東京から発信いたします。シーニとデ・ベアによるマスタークラス開講や、プレトークの実施、バックステージツアーも予定している。
また、伝説的オペラ歌手マリア・カラスの生誕100周年を記念して、往年の舞台写真やポスター、プライベートで愛用していた衣服、ジュエリーなどの展示や、彼女の未完の自叙伝、手紙、秘蔵映像、音源をもとに制作され、大きな話題を呼んだドキュメンタリー映画「私は、マリア・カラス」(2017年フランス)の上映を予定。その他、日本ゆかりの名作オペラとして『蝶々夫人』をとりあげ、日本を代表する演出家・宮本亞門が2019年に手掛けた公演を特別上映するほか、宮本亞門の講演会も開催。さらに屋外の特設ステージでは、オペラ・ステージ時空間絵巻『蝶々夫人』公演、国立能楽堂とのコラボレーションイベントなどで、日本はもちろん、海外からのお客様にも楽しんでいただける公演や企画が目白押しだ。

オペラ王ヴェルディの傑作グランドオペラ『ドン・カルロ』公演~指揮・演出による教育プログラムも実施
シュトゥットガルト州立歌劇場との提携公演『ドン・カルロ』新制作。「オペラ王」とも称される、イタリアオペラの大作曲家ジュゼッペ・ヴェルディを代表するグランドオペラで、16世紀絶対王制時代のスペイン王朝を舞台に繰り広げられる、全5幕8場に及ぶ壮大なドラマ。
指揮は、世界の主要歌劇場で絶賛が続くレオナルド・シーニ。2021年公演の東京⼆期会『ファルスタッフ』に続いて、待望の日本再登場を果たす。演出は、オペラ新時代を築くと呼び声の高い、ウィーン・フォルクスオーパー芸術監督のロッテ・デ・ベアが日本初登場! 現代においても男性が多く活躍するオペラ演出界の中で、世界の第一線で活躍し評価されている女性演出家のひとりが、ヴェルディの名作に新鮮な息吹をもたらす。
当公演は、9月30日によこすか芸術劇場、10月7日、8日に札幌文化芸術劇場 hitaruを巡回し、ツアーのラストをこのTokyo Opera Daysで飾る。

Tokyo Opera Daysでは、『ドン・カルロ』の魅力をより深く味わっていただこうと、ロッテ・デ・ベアのプレトーク(13日)、バックステージツアー(14,15日※15日は英語通訳付)を実施。また、プロフェッショナルを目指す日本の若いアーティストのための教育プログラムとして、指揮者シーニと演出家デ・ベアによるマスタークラスも開講。シーニのマスタークラスは一般の方も聴講可能で、デ・ベアのクラスも後日無料配信。

不世出の歌姫、マリア・カラス生誕100周年を記念して、特別展の開催と映画上映

オペラ史上最高のソプラノ、マリア・カラス生誕100周年を記念して、Tokyo Opera Daysでは、特別展と映画上映を開催(いずれも無料)。
特別展では、堂島リバーフォーラムの企画・協力により、大阪「-L’AMORE- Maria Callas 生誕 100 年記念展」(堂島リバーフォーラム)、東京「MARIA CALLAS-ディーヴァが愛した真珠-」( ミキモトホール)で開催される展覧会の一環として、Tokyo Opera Days期間中、その一部が東京文化会館大ホールホワイエで展示されることに。貴重な舞台写真、当時のポスター、レコード、プライベートで愛用していた衣服やジュエリーなどが展示(一般観覧:9~12日/『ドン・カルロ』公演ご入場者のみ:13~15日)。

さらに、今回は特別に、大ホールのステージにスクリーンを設置し、マリア・カラスの生涯を肉声と貴重な映像でつづったドキュメンタリー映画の名作「私は、マリア・カラス」(2017年フランス)を無料上映(9日)。人生そのものがオペラのようにドラマティックだった不世出の歌姫の素顔を、展示と映画を通して垣間見る機会となる。

日本ゆかりのオペラ『蝶々夫人』と、日本を代表する演出家宮本亞門の講演会
日本にゆかりのあるオペラといえば、長崎を舞台にしたプッチーニのオペラ『蝶々夫人』。Tokyo Opera Daysでは、東京二期会オペラ劇場の過去の公演から、宮本亞門が演出し、世界的デザイナーの故・高田賢三が衣裳を手掛け、その後ザクセン州立歌劇場、サンフランシスコ歌劇場で上演されることとなった、2019年東京でのワールドプレミエ公演の映像(収録:NHK)を特別に映画上映いたします(9日/10~12日は大ホールホワイエのモニターで連続放映)。また、宮本亞門の講演会「オペラを演出して~宮本亞門が語るオペラの魅力」を開催(10日)。ジャンルを越えて活躍する宮本氏だからこそ語ることのできる、オペラならではの魅力をお伝えします。
キャノピーの特設ステージでは、オペラエンターテインメント時空間絵巻(R)による『蝶々夫人』公演を予定(11、12日)。新感覚のオペラの楽しみ方を発見いただく機会となるでしょう。また、同特設ステージでは、国立能楽堂の特別ステージも企画しています(12日)。屋外ステージのイベントはいずれも無料です。お気軽にお立ち寄りいただき、オペラの魅力に触れられる機会をご提供いたします。

「日本博2.0」について
日本博2.0は、文化庁が主管となって展開する、全国的な文化振興施策です。2025年に開催が計画されている日本国際博覧会(大阪・関西万博)にむけて、またインバウンド需要が高まる中で、国、自治体、企業、文化施設、文化団体が力を結集し、日本の文化芸術を世界に発信していく一大ムーブメントを起こすことを目指しています。
Tokyo Opera Daysでは、東京を「アジアにおけるオペラのハブ都市」と位置づけ、さまざまなイベントを通して、国内のオペラ・ファンの方だけでなく、広く海外からのお客様にもオペラの魅力に触れていただける機会を提供してまいります。

ジェゼッペ・ヴェルディ『ドン・カルロ』新制作 概要
令和5年度日本博2.0事業(補助型)(独立行政法人日本芸術文化振興会/文化庁)
《二期会創立70周年記念公演》シュトゥットガルト州立歌劇場との提携公演
東京二期会オペラ劇場
ジュゼッペ・ヴェルディ『ドン・カルロ』新制作
オペラ全5幕(イタリア語5幕版) 日本語字幕付き原語(イタリア語)上演
日程・会場:2023年10月13日(金)18:00、14日(土)14:00、15日(日)14:00 東京文化会館 大ホール
指揮:レオナルド・シーニ
演出:ロッテ・デ・ベア
演出補:カルメン・クルーゼ
舞台美術:クリストフ・ヘッツァー
照明:アレックス・ブロック
振付:ラン・アーサー・ブラウン
合唱指揮:佐藤 宏
演出助手:太田麻衣子
舞台監督:村田健輔
公演監督:大野徹也
公演監督補:永井和子
合唱:二期会合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
主催:公益財団法人東京二期会
支援:宗次未来基金
協賛:上野トランステック株式会社、みずほ証券株式会社、三井不動産株式会社、株式会社メニコン
協力:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京文化会館
後援:イタリア文化会館、日本ヴェルディ協会
シーズン特別協賛企業:
興和株式会社、ソニーフィナンシャルグループ株式会社、ダイドー株式会社、株式会社三井住友銀行

二期会公式サイト:http://www.nikikai.net/lineup/don_carlo2023/index.html

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