うろこ輝かす ママカリ190匹 玉野海洋博物館が展示追加

うろこを輝かせながら群泳するママカリ

 玉野海洋博物館(玉野市渋川)は、岡山を代表する魚の一つ・ママカリ190匹を展示に追加した。毎年旬を迎える夏に補充しており、銀色のうろこを輝かせて群泳する姿が楽しめる。

 ママカリはニシンの仲間で正式名称は「サッパ」。飼育下での生存期間は2年ほどと短く、同館では2匹まで減少していたが、牛窓漁協(瀬戸内市)の協力で8月に体長約15センチの成魚が補充された。

 ママカリの水槽は瀬戸内海の生き物コーナーにあり、玉野市の市魚・カサゴやアカエイ、キュウセン、コブダイなど“地魚”が自由に泳ぐ姿も見られる。

 岡秀彦館長は、餌となるプランクトンの減少などで瀬戸内海のママカリは減っており「泳ぐ姿を見たことがない人も多いのでは。自然環境を考えるきっかけになれば」と話している。

 8月末まで無休。

© 株式会社山陽新聞社