神谷そらと飛ばし屋競演 馬場咲希「ガンガン狙っていけるメンタルに」

ツアーナンバーワンの飛ばし屋・神谷そら(左)と同組でプレー(撮影/中野義昌)

◇国内女子◇ニトリレディスゴルフトーナメント 最終日(27日)◇小樽CC (北海道)◇6695yd(パー72)◇雷雨(観衆1234人)

首位と4打差16位から上位を目指したアマチュアの馬場咲希(東京・代々木高)は「やりたかったな~」と、笑いながら第4ラウンドの中止を残念がった。

ツアーナンバーワンの飛ばし屋・神谷そらと同組でのプレーは、ショットで立て続けにチャンスメーク。ウェッジで絡めた6番でバーディ先行、9番も獲ってパー5でスコアを伸ばした。「チャンスを作れたところも多かったですし、パーオンも1回だけ外しちゃいましたけど、それ以外はできていた」。ボギーを喫した12番でプレーを終えるまで安定していた。

16位でベストアマ。ショットも収穫の4日間(撮影/中野義昌)

海外メジャーで予選落ちが重なって自信を喪失気味だったショットの変化を実感。3日目はツアー自己ベストにあと1打と迫る「67」をマーク。「これまではショットの前に自信のなさというか、いいイメージが全く出ない感じだった。それもなくなって、ピンをガンガン狙っていけるようなメンタルになってきました」とアグレッシブさを取り戻しつつある。

チャンスでのパッティングを課題に(撮影/中野義昌)

上位をうかがうポジションでの一打一打が貴重な経験でもあった。「そういうときに自分がどういうメンタルになりやすいのか、ショット、パットにどう影響するのか分かった。勉強になりました」。順位を意識する中でも、チャンスでどれだけパッティングのストロークを緩めずに打ち切れるか。「そういうところは、もっともっと強気にならないといけないダメ」。記録には残らない一日でも、確かな収穫と課題を持ち帰った。

「やりたかったな~」と笑いながら本音も(撮影/中野義昌)

次戦は「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」(9月15日~/新南愛知CC美浜コース)に出場。9月末からは中国・杭州で開催されるアジア大会が控える。

「最近の調子を考えたら、すごくいいスコアだったんですけど、『もうちょい頑張れたなー』と思うところは多い。東海クラシックにもっといい状態で臨めるようにしたいですし、アジア大会もすごく楽しみな大会のひとつ。もちろん優勝を目指して、(10月末の)プロテストに向けても良い収穫になるように」。18歳は一戦一戦で成長していく。(北海道小樽市/亀山泰宏)

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