横綱照ノ富士は秋場所へ慎重 夏巡業終了、取組入れず

夏巡業最終日に横綱土俵入りを務める照ノ富士=富山県氷見市

 大相撲の夏巡業は27日、富山県氷見市で7月29日から計18日間の日程の最終日を迎え、腰痛で先場所を途中休場した横綱照ノ富士は皆勤しながら取組と申し合いを一度も行わなかった。「良くなっていない。割(取組)に入れる状況ではない」と説明。秋場所(9月10日初日・両国国技館)に向けては「できるかどうかは別として、できる限りのことをやっていかないと」と慎重に語った。

 27日は土俵下で軽く体を動かす程度で、横綱土俵入りは務めた。古傷を抱える両膝は回復傾向で「腰以外に痛いのは心」と冗談交じりに話した。

 富山県出身で元大関の幕内朝乃山は、朝稽古で右足親指を痛めて4番にとどまった。

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