島根の92歳、万葉短歌大賞 柿本人麻呂没後1300年

島根県益田市で開かれた「人麿の里全国万葉短歌大会」=27日午後

 今年没後1300年を迎えるという万葉歌人・柿本人麻呂のゆかりの地、島根県益田市で27日、「人麿の里全国万葉短歌大会」が開催された。全国各地から約730首の応募があり、「一般の部」では島根県の山本喜久さん(92)の「九十二のわが生日にしろがねの光を垂れて藤の花咲く」が大賞に輝いた。選者は短歌誌「歩道」発行人の秋葉四郎さん(86)らが務めた。

 高校生までの「ジュニアの部」では、愛知県の中学2年野口恵里歌さんの「しゃっくりが1分経っても生きている朝の雀のようなはずみで」など6人の作品が最高の「特選」に選ばれた。

 益田市は人麻呂の「終焉の地」の候補となっている。

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