北海道マラソン、2万人駆ける 30度超、暑い札幌

北海道マラソンでゴール後に倒れ込むランナー=27日午前、札幌市

 記録的な暑さが続く札幌市で27日、約2万人のランナーが参加する北海道マラソンが開かれた。北の大地では「季節外れ」と言える30度を超える気温や高い湿度によりレースはスローペースとなり、倒れ込むランナーも見られた。

 札幌市では21日以降、最高気温が30度を超える日が続き、23日には観測史上最高の36.3度を記録。この暑さにより、27日の優勝タイムは大会記録よりも男子は10分、女子は13分遅くなり、女子では、市民ランナーとして参加した埼玉県所沢市の動物看護師沢畠朋美さん(30)が優勝した。

 折り返し付近では体を冷やすための雪が3トン用意され、ランナーたちは「冷たい」と言いながら体に当てていた。大通公園に設けられたゴールでは、倒れ込むランナーが相次ぎ、医療スタッフが担架や車椅子で救護スペースに運んでいた。

 佐賀県唐津市の会社員山口晃良さん(24)は「九州よりも湿度が高く体にこたえた」、仙台市の主婦大渕芽亜里さん(46)は「こんなに暑いレースは初めて。全力を出さないようにしても結構きつかった」と話していた。

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