【深ヨミ】亀梨和也『Cross』の初週地域別販売動向を前作と比較調査

2023年8月23日公開のBillboard Japan週間シングル・セールス・チャート“Top Singles Sales”(集計期間:2023年8月14日~8月20日)で105,544枚を売り上げて首位を獲得した亀梨和也の『Cross』。

8月18日にリリースされた同作は亀梨の2ndソロシングルで、約4年ぶりの新作となっている。表題曲は自身が作詞を務めており、作曲には布袋寅泰を迎えたコラボ楽曲となっている。また、表題曲は日本テレビ系プロ野球中継『DRAMATIC BASEBALL 2023』イメージソング/日本テレビ系 『Going! Sports&News』のテーマソングにも起用されている。

ここでは、SoundScanJapanの販売データを使用し『Cross』の販売動向を調査する。図1(https://www.billboard-japan.com/d_news/image/129176/2)は『Cross』と、2019年5月リリースの1stソロシングル『Rain』の実店舗での発売初週の地域別販売比率のグラフとなる。

グラフを見てみると、『Cross』は前作『Rain』とかなり近い比率になっていることが分かる。わずかに減少しているものの、関東が45%以上を占めている状態はそのままで、-1.6%の中国を除けばほとんどの地域において前作との差は±1.0%以内となっている。その中で、3.2%→4.4%の北海道と7.2%→8.6%の九州はそれぞれ1%以上数値が伸びていて、増加の傾向が顕著だ。また、東北(5.3%→5.4%)、中部(10.5%→11.1%)、近畿(14.7%→15.0%)の3地域でも販売比率がそれぞれ増加している。

2019年の『Rain』はリリースから8週続けてシングル・セールス・チャートに登場し続けた作品だ。前作のリリースから約4年が経過していることや、その期間に世界がコロナ禍に突入したことによる影響も考えられる中で、『Cross』が2周目以降にどのようなチャートアクションを見せていくか、引き続き注目していきたいところだ。

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