小田原城で長年愛されてきたニホンザル7匹の“引っ越し”に向けて、小田原市は2023年度一般会計9月補正予算案に関連費用計900万円を計上した。サルたちは年内に新天地の動物園へ旅立ち、小田原城動物園は名実ともに約70年の歴史に幕を下ろす。
市によると、サルたちは今年12月、東筑波ユートピア(茨城県石岡市)に譲渡する予定で、すでに同園で飼育されているサルの群れと引き離すため、新たに小田原市が費用を負担してサル舎を改修する。小田原城のサル舎も年明けから撤去工事を開始する方針で、市は9月1日開会の市議会定例会に予算案を提出する。