ネッシー「目撃情報」多数 英北部ネス湖、大捜索の最終日

27日、英北部のネス湖で「ネッシー」を捜すボランティアの人々(共同)

 【インバネス(英北部)共同】英北部スコットランドのネス湖にすむと言い伝えられる怪獣「ネッシー」の半世紀ぶりの大規模捜索が27日も実施された。この日は最終日で、捜索を指揮する調査グループには多数の「目撃情報」が寄せられ、「モンスターハンター」のボランティアらが湖畔の観測スポットで双眼鏡を手に水面に目を凝らした。

 英東部から来たアガ・バリンスカさん(42)は湖面に突き出て動かない「大きな何か」の写真を撮った。「流木かと思ったら、いつの間にか消えていた」と興奮気味。この情報を含め「何か」についての動画や写真などがグループに提供されている。

 雨がぱらつき、肌寒かったが、昼ごろからは晴れ空に。26日は悪天候のため、予定したドローンでの捜索ができず、27日に再挑戦する。

 グループは次世代に成果を引き継げるよう、船上から水中聴音器で拾った音のデータベースをつくり、特徴を研究する。リーダーのアラン・マッケーナさん(36)は「捜索に関心ある人がもっともっと増えるように、いっぱいデータを集めたい」と意気込んだ。

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