大田原・「鮎レディ」で60人釣果競う 女性対象の釣り大会

那珂川で開かれた女性を対象にしたアユ釣り大会

 【大田原】女性を対象にしたアユ釣り大会「鮎(あゆ)レディ」が27日、黒羽地区の那珂川で開かれた。10代から70代の参加者60人はさおを振って「当たり」を楽しみ、釣果を競った。

 女性を呼び込む狙いの大会は市観光協会などの実行委員会が主催し、6回目。今年は天然アユの大量遡上(そじょう)に加え、新型コロナウイルス感染症の「5類移行」後の解放感も手伝って、申し込み開始からわずか10日間で定員が埋まった。

 大会は手ぶらで訪れても、さおや胴長など道具一切を借りられる。地元の熟練の釣り人がインストラクターとして、参加者2人につき1人付いた。参加者は、アユの習性を利用した「友釣り」や釣り場のポイントなどを教わりながら、3時間にわたって釣りを楽しみ、優勝者の釣果は11匹だった。体長21センチの「大物」を釣り上げた人もいた。

 参加者の最年少だった金田南中3年君島里奈(きみじまりな)さん(14)は学校の調べ学習で環境をテーマとしており、「大田原で環境と言えば川でありアユ」と考え参加した。1匹も釣れなかったが「2回当たりが来た時は楽しかった。来年も参加して今度は釣りたい」と話した。

那珂川で開かれた女性を対象にしたアユ釣り大会
那珂川で開かれた女性を対象にしたアユ釣り大会

© 株式会社下野新聞社