愛犬のテンションが低いときの心理5つ 元気づけるためにすべきことや病気の可能性とは

愛犬のテンションが低いときの心理5つ

いつもより愛犬のテンションが低い…と感じることはありませんか。愛犬のテンションが低いと心配になる飼い主さんも多いと思います。

元気がない時、彼らはどのような心理状態なのでしょうか。ここでは、愛犬のテンションが低いときの真理を紹介します。

1.散歩や遊びで疲れている

散歩の後や遊んだ後にテンションが低いと感じる場合は、テンションが下がっているのではなく体力を消耗している可能性が高いでしょう。

「なんだか疲れたな」と感じていたり、「楽しかったな」と満足感に浸っていることもあります。このタイミングでテンションが低い、元気がないと感じる場合は心配しなくても問題ないでしょう。

2.かまってもらえず拗ねている

テンションが下がっている状態でこちらをじっと見ていたり、時々チラチラと横目で見ている場合は、飼い主さんになかなかかまってもらえずフラストレーションが溜まっていると考えられます。

「かまってほしいのにかまってもらえない」「寂しい」といった心理が働いていて、あまりにかまってもらえないとストレスを溜め込んでしまう恐れがあります。

声をかけたりアイコンタクトを取ったりしながら用事を終わらせ、用事が済み次第、一緒に遊んだりスキンシップを取ったりしましょう。

3.失敗が続くなどの要因で落ち込んでいる

上手く物事が進まず失敗続きでは、私たちも落ち込んでしまうことがありますよね。犬は感情豊かで賢い動物なので、同じように失敗が続いたり飼い主さんに叱られる回数が多いと落ち込んでしまいます。

落ち込んでいるとテンションも下がるので、どこか悲しげな表情で同じ場所から動かない、俯きがちに塞ぎ込んでいるなどの様子を見せることがあります。

4.生活環境にストレスを感じている

現在の生活環境が犬に適しているとは言い難い状況ならば、生活環境にストレスを感じていることでテンションが下がっていることも考えられます。

室温が適切でない、部屋が狭く閉塞感がある、道路に面している部屋で外から聞こえる騒音がうるさい…など、犬にとっては強いストレスとなる生活環境はできる限り改善してあげてください。

生活環境によるストレスをそのまま放置していると、体調不良やうつ病などの精神疾患を患ってしまう恐れがあります。

5.気候によって怠さを感じている

人によっては、気候の変動から体調不良や怠さを感じる人がいるように、犬にも雨の日などに気圧の影響を受けて「体が怠い」と感じる子もいます。

よく観察し、雨が近づいているタイミングや雨の日にテンションが下がっていると感じる場合は、低気圧によって自律神経が乱れている可能性があるでしょう。

こればかりは雨が過ぎるのを待つしかないので、あまり無理はさせずにリラックスして過ごせるよう環境を整えてあげてください。

愛犬のテンションが低い…元気づける方法は?

愛犬のテンションが低いとき、さまざまな要因や心理状態が考えられます。疲れているときや気候による気圧に影響を受けている場合は、ゆったりリラックスできる環境を整えてあげてください。

また、生活環境を愛犬が過ごしやすいように工夫することも、ストレス緩和につながります。

寂しさを感じていたり落ち込んでいたりする場合は、一緒に室内遊びに取り組んだり、スキンシップを通して「愛されている」と実感させてあげる方法が効果的です。

コマンド指示やレトリーブ遊びなどを取り入れて、褒める機会をたくさん作ってあげることも、テンションを上げる方法として効果抜群です。ご褒美に少しだけおやつを用意してあげるのも良いでしょう。

病気の可能性も…数日間元気がない場合は病院へ

愛犬のテンションの低さが数日間続いていたり、他にも嘔吐や下痢、食欲不振などの異変が見られる場合は、病気を患っている可能性も疑われます。

「元気消失」の症状は、あらゆる病気の初期症状などで見られるので、早めにかかりつけの動物病院を受診し、診察や検査を受けましょう。

まとめ

いかがでしたか。愛犬のテンションが低いとき、タイミングやその場の状況、愛犬の表情や態度などを見て気持ちを察してあげましょう。

元気づけることも大切ですが、その他にも症状が見られる場合は病気も疑われるので、病院を受診することも視野に入れてください。

(獣医師監修:寺脇寛子)

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