2位のMOTUL AUTECH Zが車検不合格。決勝結果は失格に「本当にドライバーには申し訳ない」中島監督

 8月27日、三重県の鈴鹿サーキットでスーパーGT第5戦『SUZUKA GT 450km RACE』の決勝レースが行われたが、19時50分の時点で公式通知No.37としてGT500クラスの車両検査結果、20時の時点でGT500クラスの正式結果が発表された。GT500クラスの2位でフィニッシュしたMOTUL AUTECH Zが、レース後の車両検査の結果不合格となったため正式結果では失格となり、DENSO KOBELCO SARD GR Supraが2位、ENEOS X PRIME GR Supraが3位となった。

 スーパーGT第5戦鈴鹿の決勝レースでは、#16 ARTA MUGEN NSX-GTがポール・トゥ・ウイン。2位は松田次生/ロニー・クインタレッリ組MOTUL AUTECH Zが入り、今季2回目の表彰台を獲得していた。

 しかしレース後、大会審査委員会は公式通知No.37として、GT500の決勝レース後車検結果と、第5戦決勝の正式結果を発表した。公式通知No.37の内容は下記のとおりだ。

2023 SUPER GT Sporting Regulations 第20条11.に基づき、決勝レース後に実施された車両検査の結果を、同規則、同条13項により公表する。

合格:GT500クラス No.16、No.39
不合格:GT500クラス No.23

 この結果MOTUL AUTECH Zは車両検査不合格ということに。20時の時点で発表された正式結果では、#16 ARTA MUGEN NSX-GTの優勝は変わらないものの、2位はDENSO KOBELCO SARD GR Supra、3位はENEOS X PRIME GR Supraという結果となり、そのまま正式結果となっている。リザルト内の正式結果には、MOTUL AUTECH Zの失格の理由について、GT500テクニカルレギュレーション3.22.4A『スキッドブロックの規定違反』とされている。

 GT500の公式結果が出た後、夜遅くまでミーティングを続けていた23号車MOTUL AUTECH Zの中島健監督兼エンジニアが取材に応えた。

「何が原因で(スキッドブロックが)削れることになったのか、これからしっかり見て、原因を掴んで、次からは同じことを起こさないということしかないと思います。今回のレースの内容としては想定していたとおりのパフォーマンスは出せていた。残念ながらスキッドの厚さが削れてしまって、本当にドライバーには申し訳ないことをしたなと思っています。まだシーズンは終わったわけではないので、次以降に向けて、しっかり見直すところは見直して、戦っていければなと思います」

© 株式会社三栄