顔真っ赤 石持ち上げ力比べ 総社で「力石」250人競う

横綱力石を持ち上げる参加者

 石を持ち上げ力比べする催し「力石総社」が27日、総社市総社の備中国総社宮であり、岡山県内外の幼児から70代まで約250人が力を競った。

 半貫(1.8キロ)から横綱力石(180キロ)まで23種類の石を用意。地面から10センチ以上、10秒以上持ち上げ、より重い石に進むルールで、男女別に行った。参加者は家族や仲間の声援を受け、顔を真っ赤にして限界に挑んでいた。

 男性は横綱力石まで進んだ9人が持ち上げた時間を競い、30秒77を記録した公務員杉本勝宏さん(59)=名古屋市=が2大会ぶり12回目の優勝。女性は32貫(120キロ)を成功させた支援学校教員光畑明美さん(42)=総社市=が昨年に続き優勝、16回目の栄冠を手にした。

 22貫(82.5キロ)を持ち上げた倉敷市立葦高小5年仲田大愛君(11)は「自分の力が試せるのが楽しい」と話していた。

 力石総社は、江戸末期に巡業で訪れた力士が境内の石を池に投げ入れたとの言い伝えを基に、1994年から開かれている。

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