寒川町長選 木村俊雄氏が4選 杉崎、三堀両氏退ける

万歳して当選を祝う現職の木村氏=8月27日午後10時20分ごろ、寒川町内の事務所

 任期満了に伴う寒川町長選は、27日投開票され、無所属で現職の木村俊雄氏(73)=立憲民主党推薦=が、無所属新人で、元町議会議長の杉崎隆之氏(58)=自民党推薦=、建築事務所所長の三堀清広氏(71)を破り、4選を果たした。投票率は29.96%で過去最低だった前回から3.21ポイント上昇した。

 木村氏は、小中学校完全給食の実施など3期12年にわたる町政運営の実績を強調。新幹線新駅誘致地区周辺などを対象とした「未来へ向けた利便性の高いまちづくり」を掲げ、経済団体、労組などの支援を受け、幅広く票を獲得した。

 一方、杉崎氏は「町の閉塞感と停滞の打破」を主張。新幹線新駅誘致地区周辺のまちづくりをはじめ将来を見据えた町の活性化を訴え、自民党の手厚い支援を受け国会議員らが応援に駆けつけたが、及ばなかった。

 三堀氏は町で生まれ育った住民の定住促進を重視。子育て支援、教育の充実に関連し幅広い施策を提示したが、浸透しなかった。

 当日有権者数は4万313人(男2万390人、女1万9923人)。

© 株式会社神奈川新聞社