夫婦の離婚の理由はさまざまですが、義実家との相性が悪く、結婚生活が破綻する原因となることもあります。
配偶者のことは大事でも、どうしても切れない義実家との関係に疲れてしまうと、家族の間にも不穏な空気が流れることに。
離婚まで発展した義実家とのトラブルにはどんなものがあるのか、夫からの視点でご紹介します。
「妻と離婚したのは、義実家の結婚生活への口出しがひどかったから。
付き合っている頃から精神的に不安定な面が妻にはあり、それを承知で入籍を決めたのですが、当時から義実家からは『娘を不安にさせないでくれ』『大事にしてくれ』と懇願されていました。
一人娘なのでご両親の気持ちもわかるし、僕なりに考えて大切にしていたつもりなのですが、仕事が繁忙期になり残業が続くと、なぜか妻ではなく義父から『もう少し早く終わらないか』と電話がかかってきて、事情を説明しても義父が口にするのは妻の状態を心配する言葉ばかりでしたね。
僕のことをまったく考えてもらえないストレスはありましたが、それでも我慢して妻のために時間を使っていました。
ただ、新婚当初から妻とはベッドで過ごす時間が短く、無理をさせたくないと思っていたらレスになってしまい、子どもを作れないことには悩みました。
それを義実家から『仕事ばかりしているから』『あの子を不安にさせるから』となじられ、どうやら妻も同じ気持ちでそう両親に愚痴っているのがわかり、さすがに腹が立って『君のためにがんばっているのに、そこは考えないのか』と言ったら実家に帰られました。
そのときにはもう疲れ果てており離婚を決め、義父に別れることを話したらすぐに離婚届を書くと返されて、本当に虚しかったのを覚えています。
結局、妻のためにすべての時間を費やしてくれる人が妻も義実家もほしいのですよね。
今も離婚は正解だったなと思っていますが、女性だけでなくその家族にも十分気をつけるべきだと肝に銘じました」(36歳/営業)
娘が心配な親の気持ちはわかりますが、結婚したのであれば夫婦を信じるのが筋ではないでしょうか。
娘の夫をコントロールしようとするのは間違いであって、子どもができないことまで夫のせいにするのは無理があります。
離婚しない限りこんな要求が続く結婚生活になることは予想でき、果たしてそれが幸せなのかどうか、疑問です。
(ハピママ*/ 弘田 香)