【台湾】2QのDRAM売上高、台湾3社は明暗[IT]

台湾の市場調査会社、集邦科技(トレンドフォース)が24日発表したリポートによると、2023年第2四半期(4~6月)の世界のDRAM売上高は前四半期比20.4%増の114億2,800万米ドル(約1兆6,570億円)だった。人工知能(AI)サーバー向けの需要増などにより4四半期ぶりの前四半期比増収となった。台湾の大手3社は南亜科技(ナンヤ・テクノロジー)と華邦電子(ウィンボンド)が増収となった一方、力晶積成電子製造(PSMC)は減収で明暗が分かれた。

台湾勢は世界のメーカー別売上高で4~6位につけている。4位の南亜の売上高は8.2%増の2億2,900万米ドル。テレビ向け出荷が追い風となった。シェアは2.0%だった。

5位の華邦は6.9%増の1億200万米ドル。中国向け出荷が増加した。シェアは0.9%。6位の力晶は10.8%減の1,800万米ドル。コンシューマー向けDRAMの需要低迷に加え、他社と比べ製造プロセスや価格の面で競争力が劣り、上位6社で唯一、減収となった。シェアは0.2%となっている。

1~3位は順に、◇韓国サムスン電子:8.6%増の45億3,000万米ドル(シェア39.6%)◇韓国SKハイニックス:48.9%増の34億4,300万米ドル(同30.1%)◇米マイクロン・テクノロジー:15.7%増の29億5,000万米ドル(同25.8%)——だった。

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