「検診センターの看護師を辞めたい 」先輩看護師にインタビューして聞いてみた

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人間関係、責任感、残業など、あなたは今とても辛いと感じているのではないでしょうか?

検診センターの看護師として働いていると、辛いと感じる方が多くいらっしゃいます。

キャリアやライフステージの面からほかの職場へ転職も考えていることかもしれません。

そんな検診センターでの看護師が辛いと感じている方に向けて、本記事は「この先どうすればいいのか」という悩みを解決できるような内容にしています。

記事の前半では、検診センターに4年お勤めされた井上さん(仮名)に当時の辛かった状況をインタビューしました。

今のご自身の状況と重なる部分があると思います。

記事の後半では、辛いと感じる理由やその解決方法についてお話していきます。

本記事は「少しでもあなたの役に立てるように」という気持ちで書いておりますので、ぜひ最後までお付き合いいただきますようお願いします。

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悩み別のおすすめ転職先

悩み転職先の選択肢説明人間関係がよくない・クリニック
・小規模な医療施設・人数が少ないため、人間関係がシンプルになる可能性が高い医療事故やミスへの不安・研修制度や教育制度がしっかりしている病院
・看護学校の教員・知識や技術を向上させることでミスを減少
・現場から離れて教育の側面から関わる選択残業が多い・デイサービス
・クリニック
・訪問看護・日勤のみ、夜勤が少ないor無い
・一定のスケジュールに基づいて勤務できる夜勤が辛い・デイサービス
・クリニック
・訪問看護・夜勤がない
・夜勤の頻度が少ない給料が少ない・都市部の大病院
・資格の取得・病院は給料が高いことが多い
・専門性により給与が上がる可能性ありやりがいが感じられない・専門性を持った病院、病棟
・地域医療や国際医療の分野・自分の専門分野を深めることができる
・より広い視野で看護活動に従事できる休みが少ない・デイサービス
・クリニック
・訪問看護・定時で終わることが多い
・週末を休むことができる看護業務以外の仕事が多い・スタッフ数が多い大病院
・専門クリニック・業務分担が明確で、看護師の業務に特化できる仕事とプライベートの両立が難しい・派遣看護師、パート、非常勤
・訪問看護・勤務時間や日数を選べる
・自分のペースで業務を行える

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目次

検診センターの先輩看護師にインタビュー

GLAM編集部では、検診センターに4年お勤めになった井上さん(仮名)にお話をお伺いすることができました。

井上さんは検診センターのほかにも、大学病院や整形外科としても活躍された経験があり、看護師としては17年のキャリアのある方です。

そんな井上さんに検診センターに勤めていらっしゃったときの経験をお伺いしました。

(取材日:2023年8月21日)

1.看護師を辞めたいと思ったことはありますか。

何度もあります。

2.看護師を辞めたいと思う理由を教えてください。

業務量が多いことです。

3.辞めたいと思う具体的な理由を教えてください。

私は救急指定病院の病棟勤務をしていました。そのため、急患の入院、緊急手術がとにかく多かったです。

定時に仕事が終わるようスケジュールをたてて業務に取り掛かるのですが、急患受け入れ、それに伴う検査、手術で時間を取られてしまいます。

どんなに頑張っても仕事が終わらないときは本当に辞めたくなりました。

また、地域柄超高齢の患者が多く、認知症の方もたくさんいました。

認知症により病識のない患者への治療は大変でした。

点滴の自己抜針、ベッド柵を乗り越えて転落、徘徊による転倒、不穏、せん妄による暴力行為など。

こちらの想像をこえたアクシデントが続くと辞めたくなりました。

4.逆に看護師になってよかったと感じた経験はありますか。

人と関わることができることです。

スタッフだけでなく、患者と関わることで楽しい気持ちやうれしい気持ちの共有ができます。

また、悲しい気持ちや辛い気持ちも共有することができます。

こういったことを必要ないと思う人もいるかもしれませんが、人は社会の中でしか生きられません。

そこには必ず人が存在します。人と関わらないと人は生きていけません。

看護師の仕事は必然的に人と関わることができるのが最大のメリットだと思います。

あとは、体調が悪くなっても自分の職場で相談や医師に診察してもらうことができる(もちろん医療費は支払います)、シフト制だと平日に銀行に行ったりできることがよいと思いました。

5.「今の職場環境が辛く、辞めたいと思っているが、看護師自体は続けたい」という方に向けて、どのような職場であればおすすめできそうですか。

職場環境は働くうえで大切です。今働いている環境にデメリットが多いのであれば転職することを視野にいれることをおすすめします。

看護師にはさまざまな働き方があります。例えば、総合病院や大学病院の病棟、外来、手術室、クリニック、透析センター、献血センター、企業や自治体の看護師、保育所、健診センター、老健施設、デイサービス、訪問看護など。

また、キャリアアップも視野にいれると認定看護師や専門看護師になり、自分に特化した部門で能力を発揮するといった方法もあります。

さらに、雇用形態も正職員、パート、派遣などさまざまです。

転職をするうえで就職する職場がどんなところである所かを知っておく必要があります。

福利厚生、職場理念、どのような医療を行っているのか、病床数はどれくらいなのか、どれくらい看護師の人数がいるのか、教育制度は整っているのかなど、情報収集しておくことをおすすめします。

また、企業や自治体などで働く場合は、どのようなことを看護師が担っているのかなどを知っておく必要があるでしょう。

これらの情報は、ハローワークの情報や転職情報サイトなど参考にすることで情報収集が可能です。

6.職場を選ぶうえで大切にしたほうがいい点を教えてください。

職場を選ぶ上で一番大切なことは、「自分が看護師として何がしたいか」「何を目的に働くのか」「自分が生きるうえで『働くこと』がどうであるのか」などを明らかにしておくことです。

それを軸に職場を選ぶことをおすすめします。

ある一つの分野を極めたいのであれば、認定看護師や専門看護師などになることも視野に入れてもいいのかと思います。

また、自分の体調や体力に自信がなく夜勤をすることに抵抗がある場合は、日勤業務しかないクリニックや診療所などが選びやすいです。

健診センターや企業、自治体なども夜勤はありません。しかし、都道府県によっては求人数が少ないです。

また、健診センターはバスで企業を回る巡回健診もあります。その場合は、朝が早いことが多く、出張もあります。

子育て中の方で子供を見てくれる人がいない場合は難しいかもしれません。

また、働き方重視で職場を選ぶ場合は、派遣会社に登録することもおすすめです。

派遣看護師は、自分の都合でシフトを選べたり、夜勤専属になったりすることも可能です。

また、派遣会社によってはツアー看護師や子供の合宿同伴看護師などのめずらしい仕事もあります。

このように、看護師の働き方はたくさんあります。同じ職場で働き続けると、その経験年数に比例して責任も重くなります。

また、病院やクリニックなど「診療」「治療」をする職場は人の命に直結する重大な責任があります。

しかし、それ以外の職場が決して責任がないというわけではありません。

診療にともなう責任がストレスになるのであれば、病院やクリニックなどではない職場を選択すればいいのではないでしょうか。

人間関係は、働きださないと実際のことはわかりません。

「この職場は仲がいいよ」と口コミで聞いていたとしても、自分には合わない可能性があります。

働くうえで、自分も人に心を開き、コミュニケーションを取る姿勢を持つことで良好な人間関係は築きやすくなると思います。

GLAM編集部より

井上さん、この度はインタビューにご協力いただきありがとうございます。

認知症の方の想像を超えたアクシデントに関して、いくら頑張ってもコントロールが効かない部分であり、とても辛いご経験だったことがわかりました。

その反面、人との関りを大切にされてる井上さんにとって相談できる環境というのは、続けていく上でとても大きなものだったのだと思います。

転職に関しては、今の状況が辛いのであれば、転職も視野に入れることをおすすめされています。

その中でも「自分の働く目的を明確にすること」が最も大切だとおっしゃっていました。

目的が明確であると、あなた自身にあった職場が見つかることになると思います。

ぜひとも井上さんの意見を参考にしていただいて、今の辛い状況を乗り越えるためにも、ご自身と向き合ってみてください。

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検診センターの看護師を辞めたい理由

検診センターでの仕事は、働き方や仕事の内容などで魅力がたくさんあります。

しかし、実際の現場を経験する中で転職を考えることもあるでしょう。

ここではほかの方がどのような検診センターの看護師を辞めたいと感じているのか見ていきましょう。

看護師スキルが落ちる

検診センターでの看護師の仕事は、採血などが主な仕事です。

あらゆる事態に臨機応変に対応する臨床看護師に比べると、精神的な負担は少ないのですが、スキルの面で心配になることがあります。

また、情報面でも臨床現場に比べると最新の知識を得るチャンスは少ないといえるでしょう。

そんなことから、将来的に臨床現場に転職することを考えている場合、長く検診センターで働くことに不安を覚えて転職を希望することがあります。

同じ作業が多い・仕事の面白さがない

検診センターでの仕事は基本的にルーティンです。

そのため、看護師が行う仕事も決まっていますので、同じ作業を繰り返すことになります。

突発的な対応が少ない分、気持ちはラクですが仕事の面白さという面では物足りなさを感じることがあるでしょう。

単純作業が苦手という方や、幅広い仕事に魅力を感じる人は、検診センターでの仕事からの転職を考えます。

雑務が多い

看護師の仕事には、幅があります。

検診センターは、決められた時間に、決められた人数の検査をこなす必要があり、思っているよりもハードワークです。

また、スタッフの人数が少ないところも多く、その場合は複数の業務を任されたり、雑務も担うことになります。

そうなれば、短時間でたくさんのことをこなしながら、患者対応もすることになり余裕がないと感じることがあるかもしれません。

そのことに負担を感じて転職を考えるケースがあるでしょう。

また、検診センターでは、スタッフ同士の連携が求められるため、人間関係の問題から職場を離れたくなることもあるようです。

環境・待遇面での不満

毎日のことですから、職場環境は重要です。検診センターの環境が合わないと感じるとそこで勤務することがつらくなります。

また、給与面など待遇面での不満も転職を考えるきっかけになるでしょう。

研修の有無や、スキルについての職場の考え方が違うなど、待遇面で何かしら納得がいかず転職を考えることがあります。

ほかの職場との比較

検診センターの看護師を辞めたいと思う理由は人それぞれあるかと思いますが、看護師のお仕事の中でもほかの職場でも同じような悩みなのでしょうか?

ほかの職場と給料、メリット、デメリットという観点で比較できるようにまとめてみました。

もし、今の「辛い」「辞めたい」と感じる気持ちが職場由来のものであって、転職することで解決するのであれば転職も視野にいれて考えることが大事だと思います。

以下の比較表を参考にあなたの今の置かれている状況を当てはめて考えてみましょう。

職種給与デメリットメリット検診センター545万円看護技術が向上しない夜勤がない、予防医学のスキルが向上する地域包括支援センター400万円看護技術がが向上しない、給料が低い臨床が少ない訪問看護師435万円運転免許必要、オンコール有り夜勤がない、柔軟な働き方ができる介護施設450~550万円看護より介護の仕事の比重が高い求人が多い、柔軟な働き方ができる保育園300~370万円保育業務の比重が高く責任が大きいが給与が低い夜勤がない、土日祝日が休み美容クリニック500~600万円歩合・ノルマが課せられる可能性有り夜勤がない、設備がキレイ、通いやすい好立地が多い企業看護師500~600万円求人が少ない、医療行為に携わることが少ない医療行為が少ない、土日祝が休み

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検診センターの看護師を続けるかどうかの判断基準

仕事をしていると、何かが違うと感じたり、転職をふと考えることは少なからずあります。

今、感じている「辞めたい」という気持ちが一過性のものなのか、それとも本当に転職すべきタイミングなのかの判断に迷うこともあるでしょう。

辞めるべきなのかどうかについて見誤ると、大きな後悔につながりますので、慎重に見極める必要があります。

検診センターでの仕事を続けるかどうかの判断基準についてみていきます。

検診センター看護師を続けた方が良いケース

どんな仕事にもメリットとデメリットがあります。

検診センターの仕事をしていて、デメリットは感じていても、それ以上のメリットがあるなら、ここにとどまる方がよいでしょう。

もし、検診センターでの仕事や、働き方自体には魅力を感じるけれど、職場環境への不満から離職を検討しているなら、別の検診センターに移るのもひとつです。

仕事内容の大きな変化に負担を感じやすい方や、同じ職場でキャリアを重ねたい方も、業種を変えずに職場を変えることを検討するのがおすすめです。

検診センター看護師から転職した方が良いケース

看護師として、検診センターでできること以外の仕事がしたいと思うなら、業種変更を考えましょう。

キャリアチェンジをするなら、早く動いた方が良いといえます。

将来を見据えて、自分が本当にやりたいことができる職場を探してみてください。

検診センターの看護師の仕事のメリット

職場にはそれぞれ良いところと悪いところがあります。

辞めたいと感じているときは、なかなか良い方に目を向けることができませんが、そんなときこそフラットな目でメリットを認識しておくと良いでしょう。

検診センター看護師の仕事のメリットを確認します。

夜勤がなく働きやすい

検診センター看護師の魅力は、ワークライフバランスのとりやすさです。

土日祝に休むことができて夜勤がありません。

臨床看護師の場合、交代勤務などによってこれが叶いませんので、これは大きなメリットといえます。

プライベートを充実させたい方や、体力的に夜勤や交代勤務がつらい方には非常に魅力的です。

プレッシャーが少ない

看護師の仕事は責任が重くプレッシャーがあります。

検診センターでの仕事も同様で、正しく採血をするなど、正確さと高い技術が求められます。

ですが、全てにおいて瞬時の判断が求められる臨床看護師に比べると、気持ちに余裕があると感じるかもしれません。

また、検診センターでは、範疇外の仕事や、いつもとちがうことを求められることが少ないので、プレッシャーが小さく、それがメリットといえます。

検診センターの看護師を辞める前にやること

現時点で検診センターを辞めるかどうか迷っているのであれば、気持ちを決める前にやっておきたいことがあります。

転職するか、とどまるかに関わらず確認しておいた方がよいことについてみていきます。

ほかの職種との比較

看護師の働き方は複数あります。

他の現場の話しを聞いたり、見たりするとそちらの良いところに目が行ってうらやましく思えることがあるでしょう。

しかし、職場はどこでも一長一短です。

希望する転職業界のメリットだけを見ないようにして、できるだけデメリットに注目して比較してみましょう。

ほかの職種を詳細に研究することで、自分自身の本当の希望が見えてくることもありますので、ぜひ一度調査してみることをおすすめします。

現在の職場のメリットについて考える

検診センター看護師にも魅力があります。

実際に、こちらに仕事を求めたときは、なにかしらの魅力に惹かれてここを選んだのでしょう。

その点について、今一度思い出してみてください。

職場に慣れるにつれて、魅力は当たり前になりやすく、反対にデメリットは強く感じられたたりするものです。

そのことを念頭に、自分にとっての検診センター看護師の魅力をしっかり確認しておくとよいでしょう。

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転職前に考えること・準備

さまざま検討した結果、転職を決めたなら次の職場を決めるにあたって準備することがあります。

転職先を決めるときに考えておきたいことについてご紹介します。

働き方について

人生というスタンスで考えて、どのような働き方をしたいのか。

また自分にはどのような働き方があっているのかを考えてみてください。

できれば、自分の希望のすべてを叶える職場が望ましいのですが、それはなかなかうまくいきません。

そこで、自分がどうしてもゆずれないことを書き出して順位をつけておくと、判断基準が見えてきます。

給料、働く時間、休みのあり方、仕事の内容・やりがい、利便性など。思いつくことについて何を重視したいかを考えてみましょう。

自分の望む働き方がわかれば、仕事探しはずいぶんラクになり失敗も減ります。

ぜひ、この機会にこれらについて整理してはいかがでしょうか。

看護師としてのキャリアについて

看護師としてのキャリア形成はいくつもパターンがあります。

また、昨今ではキャリアにとらわれず、自分の人生に合わせてそれをうまく使っていくという考え方の方も増えています。

ただし、同じ資格を持って働くとしても、大きな軌道修正は年齢を重ねると難しくなります。

そのため、もし看護師としてどうしてもやりたい仕事がある場合や、離れたくない仕事があるなら、それを考えて転職する必要があります。

人生の中で、看護師という資格をどう活かして、どう働くのかを現時点の目線で一度、考えておくとこれからの転職に役立ちます。

まとめ:希望にあった仕事を選べるのが看護師の魅力

検診センター看護師の仕事を辞めたいと思うときの理由や、辞めるかどうかの判断の仕方についてご紹介しました。

転職については、職種変更するのか、それとも検診センター看護師はそのままに職場を変えるのかをまず考えてみましょう。

看護師資格は、働き方の多様性が魅力です。ライフステージや、やりたいことに合わせてその職を選べるのがメリットです。

人生の大部分を占める仕事ですから、あなたの希望や長所にあった職場をみつけてぜひ、楽しく働いてください。

あなたの輝くキャリアを心から応援しています。

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