発動機、懐かしい音 茨城・筑西で運転会

音を上げながら回る発動機=筑西市茂田のザ・ヒロサワ・シティ

主に戦前に製造され、農作業などに使われた石油発動機の運転会が27日、茨城県筑西市茂田のザ・ヒロサワ・シティで開かれた。愛好家が自慢の品を持ち寄り、音の響きや煙とともに昔懐かしい機械の動きを堪能した。

発動機はガソリンや灯油を燃料とし、脱穀や精米といった農作業の動力源に使われた。主催した「発動機運転愛好会」(川中子和良会長)は2017年に結成。この日は約40人が参加し、主に昭和初期から20年代に国内外で製造されたさまざまな発動機が40台以上並んだ。100年以上前のものや工業用の大型機もあり、愛好家たちは大きな音を立ててリズミカルに回る発動機を写真に収めるなどして楽しんだ。

川中子会長は「歴史ある貴重な発動機を自分の手で動かすことにロマンを感じる。少しでも長く動くよう手入れし、後世に残したい」と話した。

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