「地域包括支援センターの看護師を辞めたい 」先輩看護師にインタビューして聞いてみた

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人間関係、責任感、残業など、あなたは今とても辛いと感じているのではないでしょうか?

地域包括支援センターの看護師として働いていると、辛いと感じる方が多くいらっしゃいます。

キャリアやライフステージの面からほかの職場へ転職も考えていることかもしれません。

そんな地域包括支援センターでの看護師が辛いと感じている方に向けて、本記事は「この先どうすればいいのか」という悩みを解決できるような内容にしています。

記事の前半では、地域包括支援センターに5年お勤めされた佐藤さん(仮名)に当時の辛かった状況をインタビューしました。

今のご自身の状況と重なる部分があると思います。

記事の後半では、辛いと感じる理由やその解決方法についてお話していきます。

本記事は「少しでもあなたの役に立てるように」という気持ちで書いておりますので、ぜひ最後までお付き合いいただきますようお願いします。

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悩み転職先の選択肢説明人間関係がよくない・クリニック
・小規模な医療施設・人数が少ないため、人間関係がシンプルになる可能性が高い医療事故やミスへの不安・研修制度や教育制度がしっかりしている病院
・看護学校の教員・知識や技術を向上させることでミスを減少
・現場から離れて教育の側面から関わる選択残業が多い・デイサービス
・クリニック
・訪問看護・日勤のみ、夜勤が少ないor無い
・一定のスケジュールに基づいて勤務できる夜勤が辛い・デイサービス
・クリニック
・訪問看護・夜勤がない
・夜勤の頻度が少ない給料が少ない・都市部の大病院
・資格の取得・病院は給料が高いことが多い
・専門性により給与が上がる可能性ありやりがいが感じられない・専門性を持った病院、病棟
・地域医療や国際医療の分野・自分の専門分野を深めることができる
・より広い視野で看護活動に従事できる休みが少ない・デイサービス
・クリニック
・訪問看護・定時で終わることが多い
・週末を休むことができる看護業務以外の仕事が多い・スタッフ数が多い大病院
・専門クリニック・業務分担が明確で、看護師の業務に特化できる仕事とプライベートの両立が難しい・派遣看護師、パート、非常勤
・訪問看護・勤務時間や日数を選べる
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目次

地域包括支援センターの先輩看護師にインタビュー

GLAM編集部では、地域包括支援センターに5年お勤めになった佐藤さん(仮名)にお話をお伺いすることができました。

佐藤さんは地域包括支援センターのほかにも、大学病院や派遣看護師としても活躍された経験があり、看護師としては15年のキャリアのある方です。

そんな佐藤さんに地域包括支援センターに勤めていらっしゃったときの経験をお伺いしました。

(取材日:2023年8月21日)

1.看護師を辞めたいと思ったことはありますか。

今までに数え切れないくらい、何度もあります。

2.看護師を辞めたいと思う理由を教えてください。

仕事内容(命を扱う責任の重さ)と仕事量の割に、給料が見合っていないためです。

3.辞めたいと思う具体的な理由を教えてください。

病院、包括支援センターに関わらず、患者さんは生きていて常に経過していくので、看護師としては自分の出勤中のことだけ考えれば良いというわけにいきません。

過去のこと、現在、先の予測全てを考えながら仕事をしています。

そのため仕事外の時間も「ミスが無かったかな?」、「あの患者さんは大丈夫かな?」、「次の出勤では何事もないといいな」などと考えてしまいプライベートの時間も常にも縛られているという感覚でした。

時には職場から電話がかかってきて、「◯◯どうなってるの?記録がないんだけど」等々の連絡が来る場合もあります。職場からの着信は常にドキドキです。

看護師という職業は、世間一般的には給料が割と高めだと認識されています。

しかし実際は、基本給は決して高くありません。夜勤手当や資格手当がついてやっとそれなりの金額になりますが、仕事内容を考えると私も含め多くの看護師は給料が少なすぎると感じています。

また、公立病院でない限り昇給がすごく少ないです。正直、長く勤めているメリットが感じられません。

やりがいはある仕事だと思いますが、相応の見返りがないと気持ちだけではなかなか続きません。

こういった理由から、辞めたいと思ってしまします。実際、少しでも給料の良いところに転職していったり、看護師を離れる人も多いです。

4.逆に看護師になってよかったと感じた経験はありますか。

自分の子が病気で入院、手術を受けたことがあります。

もし自分が看護師(医療職)でなかったら、我が子の姿に取り乱してしまい、きっとまともな精神状態では居られなかったったと思います。

看護師であるおかげで、治療内容や子どもの置かれている状況を理解でき、医療者側の気持ちも分かるので入院生活もうまくいきました。

少しズレるかもしれませんが、看護師になってよかったと一番感じた時でした。

5.「今の職場環境が辛く、辞めたいと思っているが、看護師自体は続けたい」という方に向けて、どのような職場であればおすすめできそうですか。

看護師の仕事は、都会でも田舎でも、そして年齢もあまり関係なく転職することができます。

辞めたいが看護師は続けたいという方へ、個人的には派遣看護師をお勧めします。

その理由としては、まず基本的に定時帰宅できますし、もし残業した場合もきちんと請求できます

人間どうしても合わないことはありますが、その場合も、契約更新をしなければ他の職場へ変えてもらう事ができます

また、派遣であれば面倒な委員会や、役職がつくことも避けられますので、そういった責任の部分はだいぶ軽くなります

派遣看護師をやる上で一番大切なことは、信頼を勝ち取ることです。

契約期間内は途中で投げ出さず、自分のやるべき仕事をきちんとこなすことで、派遣会社や派遣先からの信頼を得られます。

そうすると、良い派遣先を紹介してもらえたり、時給の交渉などもしやすくなります。

6.職場を選ぶうえで大切にしたほうがいい点を教えてください。

職場選びをする上で大切にした方がいい事は、まず自分のことを大切にしてほしいということです。

先輩看護師からのイジメや責任の重さから、看護師の仕事から離れていく人も多いです。。

その気持ちもよく分かります。

でもせっかく頑張って取った資格なので、できれば続けていけたらいいですよね。

自分を大切にしながら働ける職場がきっとあると思いますので、焦らずに探していったら良いと思います。

GLAM編集部より

佐藤さん、この度はインタビューにご協力いただきありがとうございます。

ベテラン看護師さんでも「辛い」「辞めたい」と感じることが多かったようで、あらためて大変なお仕事というのを実感しました。

佐藤さんは「責任」と「給料」から辞めたいと感じたようですが、派遣の看護師を選ぶことでその悩みを緩和することができたようです。

もし、佐藤さんと同じような悩みを読者の方が抱えているなら派遣看護師という選択も考えてみてはいかがでしょうか。

佐藤さんがおっしゃってくださったように「まず自分のことを大切にする」という気持ちで行動していくのがいいと思いました。

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地域包括支援センターの看護師を辞めたい理由

先ほどの佐藤さんのインタビューでは「責任」と「給料」という点が、辞めたいという大きな要因だったかと思います。

ここではほかの方がどのような点で地域包括支援センターの看護師を辞めたいと感じているのか見ていきましょう。

治療に関わりたい

地域包括支援センターでの看護師の仕事は、書類仕事が大部分を占めます。

高齢者の生活支援や、専門各所との連携の橋渡しなどが主な仕事ですので、病院看護師とはまた違った仕事の仕方が要求されます。

臨床に携わるチャンスはほとんどありませんので、ケアや治療に携わりたい方には、それが離職理由になるでしょう。

臨床現場から離れるということは、その知識や業務に疎くなるため、看護師としてのあり方に疑問を持って転職することがあります。

仕事の幅が広く対応がつらい

地域包括支援センターで扱う書類の量は非常に多く、臨床看護師の扱うそれとは比べものになりません。

それらの書類を作成したり、やりとりするのが地域包括支援センターで働くスタッフの仕事です。

地域包括支援センターは公的機関と連携していますので、仕事の内容や雰囲気は市役所などに近いといえます。

そのため、仕事の幅が広く雑務と感じる仕事も多くあり、それが負担となって離職する人も少なくありません。

臨床現場の臨機応変な対応が少ない分、仕事がラクだと思われることもある地域包括支援センターですが、仕事量の多さが重荷になるようです。

人間関係が悪い

地域包括支援センターでは色んな資格を持つ人や、職種の人が働いています。

連携して仕事をすることになりますが、その環境が自分に合わず辞めることがあります。

また、地域包括支援センターの仕事は、利用者だけでなくその家族とも関わることになります。

複雑な人間関係に入っていくことになりますので、それをストレスと感じるケースでは、仕事の継続を難しいと感じます。

給料や待遇への不満

地域包括支援センターで働く看護師の給与は平均に比べて少なめです。

だからといって、仕事がラクなわけではないため、それを不満に感じることがあります。

また、少ないスタッフでやりくりしている地域包括支援センターが珍しくないため、休みにくい、時間の融通がききにくいといった働きにくさで、転職につながることがあります。

「地域包括支援センターの看護師」と「ほかの職場の看護師」を比較

地域包括支援センターの看護師を辞めたいと思う理由は人それぞれあるかと思いますが、看護師のお仕事の中でもほかの職場でも同じような悩みなのでしょうか?

ほかの職場と給料、メリット、デメリットという観点で比較できるようにまとめてみました。

もし、今の「辛い」「辞めたい」と感じる気持ちが職場由来のものであって、転職することで解決するのであれば転職も視野にいれて考えることが大事だと思います。

以下の比較表を参考にあなたの今の置かれている状況を当てはめて考えてみましょう。

職種給与デメリットメリット地域包括支援センター400万円看護技術がが向上しない、給料が低い臨床が少ない検診センター545万円看護技術が向上しない夜勤がない、予防医学のスキルが向上する訪問看護師435万円運転免許必要、オンコール有り夜勤がない、柔軟な働き方ができる介護施設450~550万円看護より介護の仕事の比重が高い求人が多い、柔軟な働き方ができる保育園300~370万円保育業務の比重が高く責任が大きいが給与が低い夜勤がない、土日祝日が休み美容クリニック500~600万円歩合・ノルマが課せられる可能性有り夜勤がない、設備がキレイ、通いやすい好立地が多い企業看護師500~600万円求人が少ない、医療行為に携わることが少ない医療行為が少ない、土日祝が休み

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地域包括支援センターの看護師のメリット

転職することで今の「辛い」「辞めたい」という気持ちが収まるのであれば、転職を視野に入れることも大切です。

ただ、努力して大変な想いをして入社した「地域包括支援センターの看護師」という職を、簡単に手放すというのも考えなくてはいけません。

すでにご存じかと思いますが、地域包括支援センターの看護師という仕事のメリットをここでもう一度見ていきましょう。

転職を考えるのはそのあとでも遅くはありません。

事務仕事がメイン

地域包括支援センターでの仕事は、書類作成や関係各所とのやりとりなど事務仕事がメインです。

机に座っての仕事が主ですので、動き回る臨床看護師の仕事が苦手な方には向いています。

また、患者の体に触れたり、重い物を持つ機会も減りますので、臨床看護師の仕事に比べて、体への負担は少ないのがメリットです。

緊急性や緊張感が少ない

病院など臨床現場では、緊急性が高く瞬時の判断を求められることが常にあります。

地域包括支援センターでの仕事では、それが少ないためピリピリとした緊張感から解放されるでしょう。

仕事は多いのですが、ある程度自分でペースを決めながら仕事ができるのが、地域包括支援センター看護師のメリットです。

地域包括支援センターの仕事が向いてない人

仕事には向き不向きがあります。地域包括支援センター看護師が向いていない人と特徴をみていきます。

事務仕事が苦手

地域包括支援センターの現場では、書類整理やパソコン入力が主な仕事です。

それが苦手だと感じるのであれば、ここでの仕事はつらいかもしれません。

また、利用者家族や役所、病院と話しをつなげる仕事についても、向き不向きがあります。

いろんな立場の人に合わせたコミュニケーションが得意ではない方には地域包括支援センターでの仕事はあまり向いていないといえます。

臨床がしたい

大部分の方は、患者のケアをしたい、治療に関わりたいと考えて看護師になりました。

そのため、ケアや治療行為から離れた地域包括支援センターでの仕事に違和感を覚えたり、それを物足りなく感じることがあります。

看護師資格を臨床で活かしたい方には、ほかの現場での仕事の方が向いているかもしれません。

地域包括支援センターの看護師を辞めるかどうかの判断基準

仕事をしていると、何かが違うと感じたり、転職をふと考えることは少なからずあります。

今、感じている「辞めたい」という気持ちが一過性のものなのか、それとも本当に転職すべきタイミングなのかの判断に迷うこともあるでしょう。

辞めるべきなのかどうかについて見誤ると、大きな後悔につながりますので、慎重に見極める必要があります。

地域包括支援センターでの仕事を続けるかどうかの判断基準についてみていきます。

地域包括支援センターの看護師を続けた方が良いケース

地域包括支援センターでの仕事でデメリットを感じているけれど、それと同様もしくはそれ以上のメリットがあると思えるなら、現時点で転職を急ぐ必要はないでしょう。

また、スタッフの人間関係や待遇面で不満があるものの、仕事そのものには満足しているのであれば、ほかの地域包括支援センターに転職するという方法が考えられます。

この職場ならではの資格やキャリアにこだわりがある場合も、とりあえずこのまま継続してみるか、もしくは同業界への転職を目指してみてもよいでしょう。

地域包括支援センターの看護師からの転職を考えた方が良いケース

地域包括支援センター看護師の仕事は、ほかの看護現場とは違います。

机上の仕事や、プランニングのためのやりとりが苦手と思うなら、他業界への転職がベターです。

ほかにも、臨床経験をつみたい方や、看護師として医療に関わりたいと思うなら、地域包括支援センターを離れて自分に合った職場に向かいましょう。

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地域包括支援センターの看護師を辞める前に考えること

看護師のキャリアチェンジは珍しくありませんが、転職はいくつかの負担も伴います。

転職してからの後悔を避けるために、仕事を辞めて転職すると決める前に、もう一度考えたいことがあります。

辞める前に考えてみたいことをご紹介します。

自分にとってのメリットについて

どんな仕事にもメリットとデメリットがあります。

地域包括支援センターでの仕事であなたにとってのメリットとはどんなことでしょうか。

世間基準ではなく自分基準で考えてみましょう。

一見、小さなことでも自分にとってプラスと感じられるなら、それは大事にした方が良いかもしれません。

なぜ地域包括支援センターの看護師になったのか、また自分はこの仕事のどこにメリットを見ているのかを考えてみると良いでしょう。

地域包括支援センターの看護師のマイナス面が自分に及ぼす影響

地域包括支援センターでの仕事によって、自分が負担に感じていることがどのように今後の働き方に影響をもたらすのかを考えてみましょう。

現時点ではマイナスに見えることも、長い目でみればそうではなかったりもします。

今だけでなく、1年後や5年後を考えてデメリットがどう変化するのかをシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。

地域包括支援センターの看護師を辞めるための準備

検討の結果、地域包括支援センター看護師からの転職を決めたなら、次に進む準備をしましょう。

転職に向けてやるべきことについてご紹介します。

今後のキャリアプランを考えてみる

転職するこの機会に、今後のキャリアプランについて考えてみましょう。

資格を持って転職をしながらキャリアを築くときに大切なのは方向性です。

同じ資格でも使い方によって、これから先の働き方は変わります。

臨床を続けたいのか、それともダブル資格などで幅を広げたいのかなど、今後のキャリアを立てることで、転職先を探しやすくなります。

自分にとって譲れないことを書き出してみる

女性の働き方は十人十色です。

仕事についての信念や、人生そのものの考え方が人によって全く違いますので、自分はどんな風に生活してどんな働き方をしたいのかをしっかり考えてみると良いでしょう。

仕事と生活のバランスなど、今の時点で自分が望むことを書き出してみることで、理想の形が見えてきます。

まとめ:自分に合った働き方で輝く毎日を

地域包括支援センター看護師が辞めたいと思う理由を交えて、転職についての考え方や次の職場を選ぶ基準について解説しました。

看護師の働き方は幅広く、選んだ職場によって全く違う仕事になることがあります。

自分が何をやりたいのか、また人生の上で何を重視するのかによって上手に職場を選択することが大切です。

転職後のミスマッチを避けるために、仕事内容をリサーチするだけでなく、自分がそれをしたいのかどうかもしっかり考えてみてください。

自分に合った働き方で、あなただけのキャリアを楽しまれますことをお祈りします。

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