フランク ミュラー ギャレ メンズ ダイヤモンド「腕元に自然の美を」【今週の逸本 Vol.213】

フォーマルからインフォーマルまで、自身のこだわりを移す鏡として選ばれる腕時計の数々。ここではブランド腕時計専門店・MOON PHASE(ムーンフェイズ)が最新モデルからアンティークまで、見る者の感性を刺激する1本をセレクト。今回はフランク ミュラーから『ギャレ メンズ ダイヤモンド』をご紹介しよう。

FRANCK MULLER
1986年に発表した「フレー・オシレーション(自動振動)トゥールビヨン」により、その名を世界に知らしめたフランク ミュラー氏。その後、ジャンピングアワー機能付きのレギュレータータイプの文字盤を持つトゥールビヨンや、スプリットセコンド・クロノグラフ 、ミニッツリピーター、ワールドタイムなどを搭載した名作を次々に発表し「ブレゲの再来」とまで呼ばれるほどに。そんな同氏が「自分の時計を望む人たちのために、良い時計を届けたい」という思いから1992年に立ち上げた時計メーカーが、フランク ミュラーのはじまりである。

「小石」をイメージした腕時計

独特なケース形状、大胆に配置されたインデックス、常識にとらわれないアッと驚くようなユニークな機構──フランク ミュラーのタイムピースはどれも独創的で、見るものを惹きつける不思議な魅力がある。

今回ご紹介するのは、これまで当連載で取り上げてきた「トノウカーベックス」、「ロングアイランド」、「ヴァンガード」、「ラウンド」などとはまた違った表情を持つモデル。2007年に「アートコレクション3部作」のひとつとして追加された『ギャレ』だ。

ギャレ メンズ ダイヤモンド

「GALET(ギャレ)」とはフランス語で「小石」のこと。川の上流から下流へと流れる岩が、ゆっくりと角を削りとられ美しい小石に変わるように、自然的で緩やかなカーブ形状が特徴的な1本だ。

同じようにケースが湾曲したモデルに「トノウカーベックス」があるが、そちらは文字盤の頂点が膨らんでいるようなイメージ。本モデルは、ケースをサイドから見たとき左右が下がるような形になっており、まるで腕に吸い付くような装着感が味わえる。

美しいギヨシェ装飾が特徴の文字盤

文字盤にはギヨシェ装飾が施されており、中央付近は緻密で吸い込まれるような彫り。中央から外にかけては、水面に石を投げ込んだ際の波紋のような彫りになっており、時計のコンセプトを見事に体現している。

独特なインパクトを持つローマ数字のインデックスにも注目したい。

フランク ミュラーといえば文字盤を踊るようなビザン数字(アラビア数字)のインデックスが有名だが、本モデルは内から外へと放つような直線的なフォントのローマ数字が用いられている。これまた大胆な配置で、ローマンインデックスの時計のなかでも、非常に個性のある1本と言える。

そして、忘れてはならないのがベゼルと尾錠に敷き詰められたダイヤモンドだ。

ダイヤモンドを取り入れた時計は少し派手になりがちだが、本モデルはサイズ感や形状のバランスがよく、腕なじみがとてもよい。どんなシーンでも派手すぎず、とても汎用性の高い1本となってくれる。

デザイン、形状、装飾、どれをとっても魅力的な『ギャレ』。クオーツムーブメントで気軽に使えるので、セカンドウォッチにもオススメだ。

FRANCK MULLER
ギャレ メンズ
ダイヤモンド
品番:3002MQZRD1R
素材:ステンレススチール
サイズ:縦40㎜×横34㎜
防水:日常生活防水
ムーブメント:クオーツ
文字盤:シルバー
販売価格:568,000円(税込)※USED
【付属品】
外箱、内箱、保証書(日付、時計情報、販売店未記入)等が付属
※価格は2023年8月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。

MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜

フランク ミュラーの中でも『ギャレ』は知る人ぞ知るコレクションです。サイズ感が絶妙でして、トノーカーベックスやロングアイランドのちょうど中間くらいの大きさです。デザインも丸っこく全体的に柔らかいイメージで、思わず「それどこの時計?」と聞いてみたくなる1本ですね。

クオーツムーブメントなので腕時計としては比較的手の届きやすい価格帯にあります。何よりフランク ミュラーの時計で、しかもダイヤモンドが入っていて約57万円というのはかなりお買い得です。

ドレッシーな装いの時計ですが、汎用性が高くカジュアルに着けても似合います。ぜひお手に取ってみてください。

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