ルカクのローマ移籍が最終局面に…各陣営は週明けの交渉成立を楽観視

[写真:Getty Images]

ベルギー代表FWロメル・ルカク(30)のローマ移籍が最終段階を迎えている。

マウリシオ・ポチェッティーノ監督率いる新生チェルシーで完全に構想外のルカク。完全移籍が既定路線と伝えられたインテル行きを個人的な事情で拒否し、不義理が批判を招いたのち、一時は個人間で合意したユベントス行きが濃厚に。

しかし、セルビア代表FWドゥシャン・ヴラホビッチを絡めたクラブ間交渉はチェルシーサイドが乗り気ではなく、ユベントスも相手の要求する移籍金を支払うことが難しく破談に終わった。

これにより、自身が望まないサウジアラビアのオプションは残されたものの、ヨーロッパでの去就は完全に不透明な状況に。そして、移籍市場閉幕までに1週間を切った中、ルカク陣営はイングランド代表FWタミー・エイブラハムの長期離脱によってストライカーを探すローマにアプローチ。

チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド時代に指導を受けたジョゼ・モウリーニョ監督の存在もあり、まずは個人間での話し合いを複数回行い、条件面では大筋で合意。その後、クラブ間でも交渉がスタートしていた。

移籍市場に精通するジャーナリストのニコロ・スキラ氏によると、ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)の問題を抱えるチェルシーは当初、完全移籍での売却のみを臨んでいたが、ここにきて態度を軟化。

ローマが掲示した500万ユーロ(約7億9000万円)の有償レンタルというオファーを受け入れる構えだという。

現時点ではルカクの高額な給与の支払いや、各種補償内容に関する話し合いが、クラブ間と代理人サイドの3者間で行われている模様。給与負担のパーセンテージに加え、ルカクサイドの減俸受け入れといった各陣営の歩み寄りが交渉成立のカギを握るが、週明けの合意が楽観視されている。

なお、26日のインタビューで翌日の現地入りを宣言していたルカクだが、現在は母国のブリュッセルにとどまっており、代理人から交渉の進捗状況を確認しているという。

インテルでセリエA通算97試合57ゴールと実績十分の“ビッグ・ロム”は、紆余曲折を経てローマでイタリアでのキャリアを継続する継続することになるのか…。

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