「銭湯」をモチーフにした、一風変わった保護猫カフェを体験してきました。
「ねこ浴場」は大阪・心斎橋にある保護ねこカフェ。銭湯風の店内で、もふもふ猫ちゃんに“浸かりながら”助けることができる施設です。
ドミトリースペース「ねこ旅籠(はたご)」も併設しており、ガラス越しに猫ちゃんの姿を眺めながら眠ることもできるんです。
どんな空間でどんなことができるのか、詳しくレポートします!
「ねこ浴場」ってどんなところ?
大阪・心斎橋駅から徒歩10分ほどの繁華街。
最寄り駅「地下鉄堺筋線・長堀鶴見緑地線 長堀橋駅」7番出口から東にまっすぐ進んだところに「ねこ浴場」があります。
「ねこ浴場」は、ネコと遊びながら支援ができる銭湯風の保護猫カフェ
「ねこ浴場」は全国に保護猫カフェを展開する「ネコ・リパブリック」が運営しています。
長堀橋界隈はホテルやゲストハウスが多い街で、住民のほか外国人旅行客の姿もちらほら。ビルの1階に「猫浴」と書かれたちょうちんが掛かっているのが「ねこ浴場・ねこ旅籠」です。
入り口に向かって左側には、猫ちゃん専用サンルームがありました。
入店前に少し様子を見ていると、猫ちゃんがいる窓の前では9割の人が足を止めていました。
老若男女、外国人旅行客も、みんな吸い寄せられるようにしばし猫ちゃんを眺めていきます。
1匹は窓際の爪とぎベッドですやすや…。
もう1匹の猫ちゃんは、通り過ぎる人間やクルマを、興味深そうに見つめていました。
どんな雰囲気?ドキドキ…実際に入ってみた!
それでは実際に中に入ってみましょう。
ドアを開けて左側が保護猫カフェの「ねこ浴場」、右側が宿泊者専用のドミトリー「ねこ旅籠」です。
まずはねこ浴場から。
銭湯をモチーフにした和風モダンな店内には、15畳ほどのスペースに20匹以上の猫ちゃんがいるそう。
右側の壁にはキャットステップのあるアートな富士山が。右側のタイル風の壁には、ドミトリースペースの大きな窓があります。
1時間コースが平日 1,650円(税込)、フリーが1日 4,180円(税込)などのプランがあり、オプションでカリカリやクリームなどのおやつをあげることもできます。
今回は体験していませんが、足湯もありますよ。
頭上にはぐるりと、キャットウォークが。
この日はキャットウォークに10匹ほどの猫ちゃんがいました。
ケージにいる子、ずっと家(箱)に入って足だけ出している子など、猫ちゃんらしく気ままに過ごしています。
メンバー表があり、顔写真と名前、性格などを確認できますよ。
猫ちゃんたちは、柄も年齢も、保護された経緯もさまざま。
別会場で譲渡会などのイベントもよくおこなっているそうです。
猫ちゃんたちは全員里親を募集中で、気になる子がいたら相談をすることができます。
遊んであげるだけでも人と暮らすトレーニングになり、利用料は猫ちゃんたちのご飯や医療代になるとのこと。
「ねこ浴場」ではこんな楽しみ方ができる!
猫ちゃんと遊ぼう
まずはオプションの「クリームおやつ」440円(税込)を体験。
クリームおやつの効果は絶大。魅力的な匂いに、2匹の猫ちゃんが一目散にやってきてくれました。
これでちょっとだけ仲良しになれたかな?
後からプロフィール表を見ると、2匹は「人間が大好き」な子と「食いしん坊」と書かれていました。納得。
次はおもちゃ遊びです。別の猫ちゃんが参加してくれました!
後からサイトのプロフィールを確認したら、「おもちゃでもよく遊ぶ子」とのこと。
膝乗りはさすがに難しかったのですが、もふもふのキジトラちゃんと「鼻つん」ができました!
キャットウォーク組の猫ちゃんたちとは、脚立にのぼったり孫の手を使ったりしてコミュニケーション。
そこそこ遊んだら、2匹の猫ちゃんがサンルームでお昼寝し始めました。
ちなみにキャットウォークには透明な床もあり、下からキュートな肉球を拝めます。
ねこ浴、来店前のイメージでは「もふもふ効果で下からポカポカするお風呂」というイメージだったのですが、行ってみると実は違っていて…。
実際は日光浴や森林浴のように「空間全体から猫成分を浴びる」という1日でした!
ちなみに来店の際は靴下の着用をお忘れなく。人と猫との共通の感染症予防のためです。
ドミトリーを併設しているので、猫を眺めながら眠ることも
そして今回、特別に「ねこ旅籠」のスペースも見せていただきました。
ねこ旅籠はドミトリー式の宿泊スペースです。
浴場と同じく畳敷きの和風空間で、ビルの1階とは思えない「田舎のおばあちゃん家」のような趣があります。
寝床スペースは計8室で、2階はハシゴや階段でのぼって入室。
中も畳敷きで、そのまま寝転がれますね!隣接する寝床との仕切り扉は開閉自由なので、一人旅でもグループでの利用でもOKです。
2階の窓から見えるのは、あのキャットウォーク。
下からはなかなかうかがい知れなかった、上の猫ちゃんたちの様子もよく分かります!
ガラス窓の側にキャットタワーやフードボウルが設置されているので、窓越しに目の前まで近づいてくれるかもしれません。
猫ちゃんを眺めながら眠りに就けるなんて最高ですね。
次に、宿泊施設としての設備やサービスについてもチェックしてみました。
シャワールームや洗面台に置かれたアメニティも猫ちゃんデザインで可愛いですよ。
身支度できるカウンターや飲み物が冷やせるミニ冷蔵庫もあります。
筆者は一時期、出張時にもホテルでなく個性的なドミトリーを探して泊まっていたことがあるのですが、こんな過ごし方ができる宿泊施設は他に聞いたことがありません。
猫好きの方、保護猫に興味のある方はぜひ予約してみてくださいね。
ちなみに筆者も猫2匹と15年暮らしていますが、お店を利用してみて感心したものの1つが「照明」です。
ここで撮影した猫ちゃんたちは、とっても映えます。特に「富士山にのぼる猫ちゃん」の撮影にはぜひチャレンジしてみてください。
今回利用したのは約1時間半ほど、たっぷりと「ねこ浴」できました!
浴場でのびのびと過ごすたくさんの個性的な猫ちゃんと出会えて、しかも「猫助け」のお手伝いができて、嬉しく感じました。
ペットショップのべビ猫ちゃんももちろん可愛いけど、わが家の猫も知人宅のガレージ生まれ。
筆者はやっぱり保護猫派だなと実感しました。
猫ちゃんたちにとって良いおうち、里親さんが見つかるといいなと願います。
保護猫ちゃんに興味のある方も、シンプルに猫ちゃんたちと遊びたい方も、まずは公式サイトをチェックしてみてください!
【ねこ浴場 / ねこ旅籠 公式サイト】
■住所:〒542-0082 大阪府大阪市中央区島之内1丁目14-29
■営業時間:12時~20時(猫の健康管理のため月一回不定休あり)
(mimot.(ミモット)/ ユキッ先生)