4年ぶり、街中でバサラ! 奈良市内各地で迫力の舞

各チームが華やかな衣装で三条通をパレード=27日、奈良市三条本町周辺

 夏の古都を彩る「バサラ祭り2023〜感謝。未来への祈り〜」(NPO法人バサラ衆主催)が26、27日の2日間、奈良市内の各地で行われた。

 同祭は鎌倉から室町時代に流行した派手な衣装や音楽、舞楽などに合わせた踊りなどの文化芸術や社会風潮を表すバサラ(婆娑羅)を語源に、古都・奈良の夏を締めくくる祭りとして1999年から始まった。コロナ禍の影響もあり、街中での開催は4年ぶり。

 27日はJR奈良駅前広場で、最多の25度目の出場となる「FGP忍(しのび)」をはじめ各チームが、個性あふれる華やかな衣装とともに迫力の舞いを披露。またチアダンスチーム「奈良クラブバンビちゃん」を先陣に計17チームが三条通をパレードし、詰めかけた多くの観客を魅了した。

 そのあと一行は東大寺南大門から中門前へと進み、奉納演舞を披露しフィナーレを飾った。

 奈良市に住む下寺進さん(54)は「街中で開催されるのは久しぶり、楽しみにしていた。どのチームも見ごたえたっぷりで素晴らしかった」と話した。

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