署名偽造疑いで11人書類送検 徳島市長リコール運動

徳島県警察本部

 徳島市の内藤佐和子市長のリコール(解職請求)運動で市民団体が集めた署名の一部に不正が見つかった問題で、徳島県警は28日、8人分について死者や他人の名前を書くなどしたとして、地方自治法違反(署名偽造など)の疑いで30~90代の市民ら男女11人を書類送検した。捜査関係者などへの取材で分かった。

 市選挙管理委員会や市民の告発を受けた県警が10人分の不正署名について捜査し、2人分は容疑者不詳で書類送付した。書類送検された11人は個々に不正記入したとみられ、県警は組織的な偽造は確認できないと判断し、起訴を求めない意見を付けたとみられる。

 11人の書類送検容疑は昨年1~2月、同意を得ずに他人の名前を署名簿に記入したり、死者の名前を書いたりした疑い。

 内藤氏が昨年3月、一部に偽造された署名があるなどとして県警に相談。県警は署名簿を差し押さえ、関係者に事情を聴いていた。

 リコール運動では、市民団体が7万1551人分の署名簿を昨年3月4日に提出。有効署名数は6万6398人で、リコールに必要な7万660人には届かなかった。

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