奉納美術品、学校などへ 日光東照宮で永代貸与式

施設代表者(右)に作品を手渡す美術家

 【日光】山内の世界遺産・日光東照宮は25日、全国の美術家から奉納された作品を公共施設などに無期限で貸し出す「永代貸与式」を客殿で執り行った。

 東照宮の地域貢献活動の一環で取り組まれ、2020年に続き4回目となる。今回は「日光東照宮奉納美術展覧会~黎明(れいめい)」などに出品された日本画や洋画、工芸などの作品88点が市内の小中学校や福祉施設などに貸与された。

 式典には共催する芸文協会(東京都)の赤尾信敏(あかおのぶとし)最高顧問や斎藤孝雄(さいとうたかお)教育長のほか、各施設の代表者や作品を奉納した美術家ら約30人が出席。東照宮の稲葉久雄(いなばひさお)宮司は「ご祭神家康公の平和思想にあやかり、今後も美術家の先生のご配慮を頂き、地域の教育や福祉に貢献したい」などとあいさつした。

 その後、出席した美術家や神職から各施設の代表者に貸与する作品が手渡された。

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