RADWIMPS/いきものがかり/BE:FIRSTら出演 【ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023】8/11まとめレポ

ロッキング・オン・ジャパンが主催・企画制作する日本最大の野外ロックフェスティバル【ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023】(以下【RIJF】)が、千葉市蘇我スポーツ公園にて8月5日、6日、11日、12日、13日の5日間にわたって開催された。

2022年に開催地を千葉県蘇我に移した【RIJF】。蘇我での開催2年目となる今年は、計4つのステージに全108組のアーティストが出演した。本記事では、3日目となる11日の模様をレポートする。

強い日差しが差し込む<GRASS STAGE>には、2年連続出演となるBE:FIRSTが登場。オープニング・ナンバー「Milli-Billi」を歌いながらメンバー7人がステージに現れると、客席エリアからは大きな歓声が沸き上がる。「Boom Boom Back」でキレのあるフォーメーションダンスを繰り出すと、ステージ後方のオーディエンスも次々とハンズアップ。初出演だった昨年からパフォーマンスの説得力が一回りも二回りもアップし、スキルフルな歌とダンスでファンのみならずフロアにいる全員を先導していく。

RYOKIが「暑いけど水分とって爆上がりしようぜ!」と声をかけ突入した「Spin!」では、RYOKI・SOTAのラップとSHUNTOのダウナーなボーカルが炸裂し、オーディエンスの手振りにもますます力が入る。またMANATOは「去年もすごい盛り上がりだったけど、今年はもっと越さないと!BESTYの方もそうじゃない方も、一緒に盛り上がっていけたらと思います!」と意気込みを語り、清涼感溢れる「Don't Wake Me Up」ではフロアにハンドウェーブを生み出した。ラストスパートは「Bye-Good-Bye」「Shining One」と代表曲を連投、さらに初披露の「Great Mistakes」へと繋ぎ、「Brave Generation」でフィニッシュ。40分間全10曲、ほぼノンストップで駆け抜けた。

7年ぶりの出演となったいきものがかりは、<LOTUS STAGE>にオンステージ。吉岡聖恵(Vo.)が「みんなで盛り上がっていきたいんだけどいける!?」とハイテンションに呼びかけ「気まぐれロマンティック」が始まると、会場のムードは一気に華やかに。小気味良いポップなサウンドを展開しながら、吉岡と水野良樹(Gt.)がそれぞれ左右の花道に出て、オーディエンスとハッピーな時間を共有する。

続いて「ありがとう」では、吉岡の晴れやかな歌声がLOTUS STAGEを優しく包み込む。今や合唱曲の定番となった「YELL」では、コーラスのパートを口ずさむオーディエンスの姿も見られた。またアップテンポな「じょいふる」では、威勢のいいかけ声が客席エリアのそこかしこで沸き起こる。オーディエンスが素直に楽曲を楽しめるのは、曲の浸透度の高さもさることながら、安定感のある歌唱・演奏のおかげもあるだろう。ラストは吉岡が「帰りたくなったよ」を大切に歌い上げ、この日のライブは暖かなムードで締めくくられた。

2021年の【RIJF】(※開催中止)に出演予定だったWANIMAは、2年越しの"リベンジ"を果たしに<GRASS STAGE>に登場。開始時刻になるとスクリーンにバンドのロゴが投影され、KENTA(Vo./Ba.)、KO-SHIN (Gt./Cho.)、FUJI (Dr./Cho.)の三人がステージに現れた。「WANIMA!」のコール&レスポンスから「オドルヨル」へとなだれ込むと、早速フロアには大きな縦ノリの波が生まれる。その勢いのまま「THANX」「Japanese Pride」と、矢継ぎ早に人気曲を投下。「TRACE」では、気持ちが溢れ出したのかように顔をぐしゃぐしゃにしながら大声で歌うKENTA。曲終わりには感極まったように「ありがとう……!」と、絞り出すような声でオーディエンスに感謝を伝えた。

ライブ後半にも関わらず「体力残ってるかー!」とさらなる盛り上がりを求め、「しっとりと、めちゃくちゃ一緒にぶちあがるのと、どっちがいい!?」と、キラーチューン「いいから」を叩きつける。KENTAも思わず「とんでもないライブやな」と目を丸くしてつぶやくほど、オーディエンスのお祭り騒ぎはとどまることを知らない。「ここに何人いるかわからないけど、ラストはともに歌ってもらってよかですか?」と、「ともに」のイントロが始まると、フロアのテンションは最高潮に。さらにダメ押しで「Hey Lady」を滑り込ませ、ステージもフロアも完全燃焼でライブを完遂した。

3日目の大トリを務めるのは、WANIMAと同じく2021年の【RIJF】に出演予定だったRADWIMPS。ライブは野田洋次郎(Vo./Gt./Pf.)がピアノを弾き語る「夏のせい」でしっとりとスタートした。「久しぶりに帰ってきたぜ!調子はどうだい!」とオーディエンスに問いかけ、桑原彰(Gt.)が「ます。」のリフをぶちまけると、会場は瞬く間に大きな熱気を纏う。さらに畳みかけるように「DADA」で重厚なバンドサウンドをお見舞いすると、オーディエンスは一心不乱に頭と体をガンガン揺らした。

中盤では、野田がピアノの前に座り、映画『君の名は。』より「三葉のテーマ」を演奏。そのままシームレスに「スパークル」のイントロへと繋げる。野田が「スマホのライト出せますか?」とオーディエンスにリクエストすると、フロアは光の粒で埋め尽くされた。そしてこの日のハイライトとなったのは、「おしゃかしゃま」の間奏のロングセッション。桑原と武田祐介(Ba.)がソロパートの掛け合いを繰り広げ、途中からツインドラムの森瑞希とエノマサフミも参戦。野田の指揮により徐々に熱を帯びていく演奏に、オーディエンスは大興奮で腕と声を上げまくった。

照明でステージが真っ赤に染まった「大団円 feat.ZORN」では、ZORNがサプライズ登場。炎の特効も大量に吹き出し、盛り上がりは最高を更新していく。コラボ終了後、ZORNが自身の楽曲「My life」のリリックにかけて「ロックするのもヒップホップ」と言い残し去っていったのも印象的だった。

「2時間でも3時間でもやりたいけど次で最後です」と名残惜しそうな野田。「みんなの生活に変化を与えられるような曲をどんどん作って、また帰ってきてもいいですか?」と尋ねると、フロアからは大きな拍手が巻き起こった。ラストソングは「君と羊と青」。オーディエンスのシンガロングが高らかに蘇我の夜空に響き渡り、大団円で3日目は終演を迎えた。

◎イベント情報
【ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023】
2023年8月5日(土)、6日(日)、11日(金・祝)、12日(土)、13日(日)
千葉・千葉市蘇我スポーツ公園
<8/11セットリスト>
■BE:FIRST
01. Milli-Billi
02. Boom Boom Back
03. Spin!
04. Scream
05. Don't Wake Me Up
06. Smile Again
07. Bye-Good-Bye
08. Shining One
09. Great Mistakes
10. Brave Generation

■いきものがかり
01. 気まぐれロマンティック
02. ありがとう
03. コイスルオトメ
04. YELL
05. ブルーバード
06. じょいふる
07. 帰りたくなったよ

■WANIMA
01. オドルヨル
02. THANX
03. Japanese Pride
04. リベンジ
05. Cheddar Flavor
06. TRACE
07. 1106
08. エル
09. 昨日の歌
10. 雨あがり
11. いいから
12. 眩光
13. ともに
14. Hey Lady

■RADWIMPS
01. 夏のせい
02. ます。
03. DADA
04. ハイパーベンチレイション
05. 三葉のテーマ
06. スパークル
07. おしゃかしゃま
08. いいんですか?
09. カナタハルカ
10. 大団円 feat.ZORN
11. 君と羊と青

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