岩手大理工学部の女子学生有志で構成する工学ガールズ(阿久津琴己代表、約20人)が、活動の幅を広げている。今月中旬には、初めて県外でサイエンス教室を開き、現地の子どもたちに科学の魅力を伝えた。グループの存在が理工系を志す高校生らを後押しし、同学部の女子学生の割合は増加傾向。裾野を広げるのに一役買っている。
長崎県壱岐市で11日に開催したサイエンス教室。そろいのTシャツを着た工学ガールズのメンバーを中心にした岩手大の7人は、小学3年~中学1年の17人と一緒に、炭での電池作りや二酸化炭素を水に溶かす実験などを行った。
11月に壱岐市で開かれるエコマテリアル(環境を意識した材料)をテーマにした国際会議の関連イベントで、グループの活動を知る関係者の声がけで実施した。国連の持続可能な開発目標(SDGs)を意識した内容に組み立てた。