畑岡奈紗はドロー弾道に手応え「全部のパー5で伸ばせた」

通算2アンダー13位でフィニッシュした畑岡奈紗(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国女子◇CP女子オープン 最終日(27日)◇ショーネシーG&CC (カナダ)◇6709yd(パー72)

2オーバー34位から出た畑岡奈紗は6バーディ、2ボギーの「68」で回って通算2アンダー13位で終えた。「6つ伸ばせばトップ10に行くかな」という心境でスタートした最終日、出だし1番(パー5)からバーディを奪取。「1番で決められればいい流れは来る。(74だった)前日との差はそこかな」と好スコアで終えられた要因を振り返った。

前半5番、7番(パー5)でバーディを重ね、折り返した後半は11番(パー5)、12番(パー3)で2連続バーディにした。14番はショットを曲げてボギーにしたが、最後4つ目のパー5の15番でもしっかりとスコアを伸ばし、「全部のパー5で伸ばせたのは良かった」とうなずく。

ラウンドを重ねるにつれてショットの精度を上げてきた(撮影/田辺安啓(JJ))

ドライバーも安定した。予選2日間ともに57%(7/14)を記録していたフェアウェイキープ率は3日目78.5%(11/14)、最終日85.7%(12/14)と上昇。ポイントは「重心のブレ」とし、「いま取り組んでいるスイングでなかなかつかまったボールを打てていなかったけど、振れるようになってきて。いい感じでドロー弾道を打ててきた」と分析した。

悔しさを残すのは最終18番をボギーにしてトップ10入りを逃したこと。「順位を上げて終えられたのは良かった。来週は優勝争い出来るように頑張ります」と2019年に4位の成績を残した次週「ポートランドクラシック」(オレゴン州/コロンビア・エッジウォーターCC)に向けて意気込んだ。

初日首位発進も8位で大会を終えた笹生優花(撮影/田辺安啓(JJ))

一方で6打差4位から出た笹生優花は3バーディ、4ボギーの「73」とスコアを落とし、通算4アンダー8位で幕切れした。「コースコンディションが難しくてなかなか伸ばすのは難しかった。でも、昨日よりはまだ良かったかな」と悔しさを飲み込んだ。「6打差はやっぱり大きい。スコアはあまり考えずに、やることをしっかりやれるように回っていました」と話した。

決勝ラウンド2日間はショットでチャンスを作れなかった(撮影/田辺安啓(JJ))

畑岡と同じく連戦を組む笹生は「出来るだけしっかりやって、(優勝争いの)チャンスを増やしていけたら」と言い残し、サインを求めるファンの列に足を向けた。(カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバー/石井操)

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