ミラン、今夏最後の補強目標はイラン代表FWタレミ 「ケーキを飾る最後の装飾」

[写真:Getty Images]

ミランが今夏を締めくくる最後の補強として、ポルトからイラン代表FWメフディ・タレミ(31)の獲得に本腰を入れているようだ。

イランサッカー界の象徴であるタレミ。27歳にして欧州上陸を果たした遅咲きはプリメイラ・リーガ(ポルトガル1部)通算131試合の出場で76ゴール41アシストを誇り、名門ポルトのエースに君臨するなか、昨シーズンは22ゴールで得点王に輝いた。

すでに30代となっているが、その活躍ぶりはメガクラブの関心を集め、今年1月にアーセナル行きの話が持ち上がったことも。今夏はインテルが前線のオプションとして検討も、最終的にはオーストリア代表FWマルコ・アルナウトビッチをチョイスした。

イタリア『カルチョメルカート』によると、ミランにとってタレミは「豪華なケーキを飾りつける、最後の重要な装飾」とのこと。スクデットとチャンピオンズリーグ(CL)の2冠を目標に掲げて大型補強を敢行したなか、フランス代表FWオリヴィエ・ジルー(36)のバックアッパーは確保できていない。

どうやらU-21イタリア代表FWロレンツォ・コロンボ(21)のモンツァへの武者修行にゴーサインを出したようで、元ベルギー代表FWディヴォク・オリジ(28)は完全なる構想外。後者はシェフィールド・ユナイテッド行きが近づいているようだ。

タレミ獲得に向けては余剰戦力3人の売却が前提に。アントワープと交渉中のセネガル代表DFフォデ・バロ=トゥーレ(26)、ボローニャなどが関心を寄せるベルギー代表MFアレクシス・サーレマーケルス(24)、そしてオリジの給与を削減でき次第、ポルトに1500万ユーロ(約23億7000万円)を提示できるという。

ポルトは2000万~2500万ユーロ(約31億6000万~39億5000万円)を要求も、タレミが2024年6月までとなっている契約の延長を望まず、すでにミランと個人間で大筋合意。要求を引き下げる可能性が高く、28日に行われるプリメイラ・リーガ第3節のリオ・アヴェ戦がラストゲームになる公算が増しているとのことだ。

今夏はタレミの同胞FWサルダール・アズムンもレバークーゼンからローマへ加入。移籍市場の閉幕まであと数日だが、イランが誇る2枚看板は同じタイミングでカルチョへやって来ることになるのだろうか。

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