【MLB】新人王候補キャロル 新人で20本塁打&40盗塁は史上4人目

写真:20本塁打&40盗塁を達成したキャロル

日本時間8月28日、レッズとの試合でダイヤモンドバックスの新人コービン・キャロル(23)が今季40個目の盗塁を記録した。ここまで22本塁打のキャロルはこれにより20本塁打&40盗塁を達成。

これは新人選手としてはトミー・エイジー(1996)、ミッチェル・ペイジ(1977)、マイク・トラウト(2012)に続く史上4人目と記録となった。また、ダイヤモンドバックスの選手としてはエリック・バーンズ(2007)以来、球団史上2人目の20本塁打&40盗塁達成者である。

この8月に23歳になったばかりのキャロルはメジャーデビューこそ昨年だが新人資格を保持しており、開幕からメジャーでプレーしている今季は大きく離脱することもなく好成績を残し続け、ナ・リーグの新人王最有力候補の一人でもある。

新人ながらメジャー屈指のスピードスターとしても知られており、今季はベース拡大や牽制回数の制限など新たなルールが導入されたことでリーグ全体の盗塁数が大きく増加しているのも追い風になっている。新人が20本塁打&50盗塁を達成した例はないが、キャロルは4月に1カ月で10盗塁を決めており、ここからシーズン終了までに50盗塁に到達し歴史に名を残す可能性もある。

所属しているダイヤモンドバックスは8月に入って9連敗を喫するなど一時はワイルドカード圏外まで順位が落ちてしまったが、その後の強豪との対戦を乗り切り、レッズ4連戦を勝ち越しで終えた現在ワイルドカード3位の座につけている。

1998年に創設されたダイヤモンドバックスは、30球団のうち唯一新人王を輩出したことがないチームだ。キャロルは球団史上初の新人王に輝くとともに、チームを2017年以来のポストシーズンへと導くことができるだろうか。

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