倉敷市真備町地区を走る井原線の橋脚に、真備中(同市真備町箭田)美術部員が大空を泳ぐこいのぼりの壁画を描き上げた。西日本豪雨や新型コロナウイルス禍を乗り越え、未来へ向かう地域の姿を表現した。
壁画は縦3メートル、横1.5メートル。赤や金、銀など色とりどりのこいのぼりが、青空を悠々と泳ぐ様子を描いた。デザインは、同市真備町市場のキャンプ施設で毎年開かれる「こいのぼりフェスティバル」にちなんだ。
3年生12人を中心に図案を考案。7月上旬から部活動の時間を使って少しずつ色を重ねていった。部長の3年中西雛詩さん(15)は「遠くからでもきれいに見えるよう、うろこ一つ一つまで丁寧に塗った。こいのぼりのように真備が活力を取り戻してほしい」と話す。
壁画制作は、倉敷真備ライオンズクラブ(LC)が2005年度から取り組む事業。毎年地元の中学校に制作を依頼しており、今回が20作目となる。